青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

タンザニア北部 日本と比べて

金曜日担当のタツです。
 
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(Φ ω Φ)
 

ここに住んで1年、近くのお店の冷蔵庫に居座る自由気ままな住人
 
そろそろ動物触りたい病(笑)が・・・
 
 
 
今回は
 
 
数学は数学でも日本のお話。
 
(もちろん、タンザニアも少し含めますが・・)
 
 
 

まずは前振りということで
 
だいぶ前(大学院にいた頃だったかな)に見つけたとある記事。
 
(記事自体はもっと古く、5,6年前)
 
それがなぜか最近もう一度見かけました(何のサイトだったか・・・)
 
 
 
 
大学生の76%が正解
 
 
 
 
さて何の数字でしょう。
 
 
 

実は・・
 
 
 
「平均の意味わかってるか」問題
 
でした。
 
 
 
 
 

え、大学生4人に1人間違えたんww
 
 
 
 
で終わらすことのできない問題だと思います。
 
 
さて、どんな問題だったか、ちょこっと紹介。
 
 
 
 

ある中学校の三年生の生徒100人の身長を測り、その平均を計算すると163.5cmになりました。この結果から確実に正しいと言えることに〇を、そうでないものには×を記入してください。
 
(1) 身長が163.5cmよりも高い生徒と低い生徒は、それぞれ50人ずついる
(2) 100人の生徒全員の身長を足すと、163.5cm×100=16350cmになる
(3) 身長を10cmごとに「130cm以上で140cm未満の生徒」「140cm以上で150cm未満の生徒」・・というように区分すると、「160cm以上170cm未満の生徒」が最も多い
 
 
 

さ、皆さんどうでしょうか?
 
 
こういう出され方をすると、
 
 
確実に正解だと思うのでも少し考え・躊躇しませんか(;^ω^)
 

当時の自分がそうでした(;^ω^)
 
 
 

因みにこの問題、うちの生徒にも出題しました。
 
 
以下、正答率です。
 
 
但し、なんやかんやあって、比較的数学ができる20人しかいない状態だったので
 
最初に断っておくと、本来はこれよりも低いはずです(;一_一)
 
 
(1)60%
 
(2)75%
 
(3)35%
 
 
 

率直な感想は
 
 
「あ、結構できるな」
 
 
でした。
 
ま、〇×なので直感で答えた子もいるでしょうが・・・
 

「結構できるな」ですが
 
実は感心したのは(3)番。
 
間違いが多い方に感心しました。
 
 
 
 
後で何人かに聞いたら
 
言語化は難しかったですが
 
頭の中でこれを考えていたもよう
 

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wikiから
 
 
答えは違っていますが、
 
 
こういう考え方ができるのは数学脳ができているのでは
 
と思っていました。
 
因みに、その前週にヒストグラムをやったばかりだったので(^^;
 
それに引きずられた可能性も無きに非ず・・・
 
 
 
因みに答えは
 
(1) ×   (2) 〇   (3) ×
 
 
でした。
 
 
他にもいろいろあります。
 
この解説を含めた文章(報告書)は以下から↓
 
 
 
 

さて、ここからはなんの根拠もない憶測ですが
 
 
この記事
 
 
5,6年前のものですが
 
ゆとり教育が終わったとはいえ、
 
今もこの割合はあんまり変わっていないのではと思っています。
 
 
良くて正答率80%少し上
 
 
寧ろ、小中学生の方が正答率が上な気もします。
 
 
そんな中、今日本の中で揺れているニュースが
 
 
記述式問題の導入、そしてその採点者
 
 
 
とりあえずここで詳しい議論するのは避けますが
 
簡単な話、よく上がっている意見が
 
 
「受験者の方が採点アルバイトよりもできる場合があるかも」
 
 
自分もまさにそれだと思います。
 
 
 
このブログ内で何回か書いてますが
 
まず、全員とは言いませんが、
 
上に立つ者(広く教師、この場合は採点者)が生徒より劣っているのでは
 
教育に非効率的です。
 
 
タンザニア(も含める発展途上国)も、特に理数の、教師の質がいいとは言えません。

勿論、地域に依っては十分な質が得られているところもありますが、
 
 
全体としてはまだまだ。
 
直近で感じたのは、「テストの問題をちゃんと作れ」
 
 
 
 
とはいっても
 
おそらく日本の方は何とかなるかと(笑)
 
 
今はタンザニアの方に専念すればいいか
 
 
 

そんなことを思って
 
今自分は生徒に数学を教えていますが
 
そもそも教師を変えないと意味がないのかなー、と
 
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こんな光景を見ながらこの半年考えてました。
 
でもこの教師達は優秀(所謂、親バカ 笑)
 
 

ではまた次回。