青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

タンザニア北部で息抜き授業

今週も金曜日担当のタツです。

 

 

ついに

 

長い休みも終わります。

 

来週から授業('ω')

 

結局この一年はどこも国外行かなかったなー

今回の休暇に至っては半分以上補講してたし(;一_一)

  

 

さて、今日はちょっと真面目に書きます。

最近ちょっと手を抜いてました(^^;

 

とはいっても書く内容は・・・

今週、タンザニアの隊員が集まる機会があり、そこで発表したものを文字にします。

 

現在、授業をする傍ら、生徒に教えていることがあります。

 

「数学がどのように使われているか」

 

実際、毎日毎日数字や図形とにらめっこしている生徒たちからすると、

まぁ数学に飽きが来るでしょう(;^ω^)

 

と言うことで息抜きがてら、教科書には載ってない、

 

所謂「お遊び」を取り入れてます。

 

ただ取り入れているだけでは「面白かったね」で終わってしまうので

(本当に面白いかどうかは別として)

 

それが日所生活でどのように役立っているかを教えています。

 

 

今回ご紹介するのは3点

 

1.一筆書き問題
2.四色問題
3.メビウスの帯

 

 

その1、一筆書き問題

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以前記事にしました。

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

で、これですが、日本でいうと郵便事情に使われています。

 

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左:一筆書き不可能 右:一筆書き可能

どういう風に道路を通ると一番早く、低コスト(ガソリン代)で回れるか。

 

特に日本だとスピードは重要視されています。

 

任地ではほぼ一本道なので生徒にはイメージしにくかったかもしれません。

 

タンザニアで交通にこれが応用されているかは実際の所わかりません。

 

が、近い将来インフラ整備には必要になるのでは・・・

 

そんな思い(期待?)の中、紹介しました。

 

 

その2、四色問題

 

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某映画で登場しました。

 

「実に面白い(´_ゝ`)」

 

と言う話は置いといて

 

 

これまたどういう風に教えているかと言うと

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Create Custom Map - MapChart

当然ながら、地図の塗り分け。

四色問題の起源となった物です。

 

当時、ヨーロッパでは戦争のたびに地図を書き直さなければいけませんでした。

 

ですが、そのプロフェッショナルの方たちは、

経験上4色あれば塗り分けることが可能

ということをわかってました。

 

で、どこぞの数学学者さんが実際に証明した、と言うお話です。

 

もう少し日常的な話では、携帯電話。

 

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周波数の同じ電波同士で混信してしまうある種の携帯電話システムの場合、

隣接する基地局同士に同一の周波数を割り当ててはいけない

みたいなルールがあるらしいです。(下引用)

keieikyouiku.co.jp

で、教える際は

 

「将来携帯電話持つだろうけど、それを使えるのはこいつのおかげなんだよ」

 

と話しました。

 

 

その3、メビウスの帯

あの、わっかを作るときくるっと回転させてできる、アレです。

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表と裏がないやつです。

チョキチョキ切って、どんな図形ができるかな~と

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デモンストレーション後、生徒に同じ作業をやらせる。

最後にどんなところで役立ってるかを教える。

 

一番学校で身近なのはインクリボンですかね(^^;

生徒に「テストを作っているときに役立っている」的な発言をすると・・

 

「何してくれてんの、メビウスの帯

 

の反応を頂きました。

どこの国でもテストは嫌いなんですかね(*'ω'*)

 

もし教える際は資源の大切さを訴えてくださいね(*'ω'*)

 


と、言葉にしたのはもっとありますが、おおざっぱに書き下すとこんなものです。

 

こういうことを教えること自体、苦ではありません。

寧ろ好き好んでやっております('ω')

 

と、この半年間、補講や隙間時間を作って

授業に関する以外のことを教えていた一部分を紹介しました。

来週から学校、頑張るぞ('ω')ノ


では、また来週。