青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

南アフリカ共和国 ~休みの間に感じたこと。エチオピアのこととか、進路のこととか。~

どうも~ 月曜日担当のカオルです

 

今日は休みの間に感じたことや、聞いた情報などを、自分なりにまとめて整理していきたいな~ と思います。

 

 

その1 エチオピア人の肌の色

 

チオピアに任国外旅行に行ってきたことは、先週の記事を読んでくださればわかると思いますが、いろいろな点で南アと違って驚きました。

 

 

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

 

 

ず第1に、肌の色が褐色に近く(南ア人からすればLight、明るいと表現します)、顔だちもすっきりしている人が多かったこと。

 

エチオピアはアフリカ1、美男美人が多い国と言われたりしますが、本当にその通りだなと思いました。

 

女性も痩せてる人が多いし、男性も細身で背が高い!!

 

 

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エチオピアの子どもたち

 

 

 

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南アの子どもたち

 

 

子どもたちの顔を比べて見てくれればわかると思いますが、全然違いますよね。

 

もちろん肌が明るめの人ばかりではなく、地方に行くほど、より原住民よりな顔つき・肌色だったので都市部に限った話かもしれません。

 

また都市で見た子は顔つきも、アラブ系の血が混ざっているような顔つきでした。

 

おんなじアフリカでも顔つきから、肌の色から全く違う。日本人や韓国人、中国人以上に違うな~ と感じました。

 

 

 

その2 エチオピアの主食

 

チオピア人はこのインジェラを主食として食べます。

 

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インジェラ

 

 

イネ科穀物であるテフの粉を水で溶いて3日かけて発酵させ、巨大な鉄板で薄いクレープ状に片面だけ焼き上げてインジェラは作られる(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%A9 wikipediaより)

 

つまり、南部アフリカで一般的なパップとは、原料からして違います。

 

インジェラはイネ科の植物から、パップはトウモロコシの粉から作られるので。

 

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参考までに、南部アフリカで一般的なパップと、その付け合せ

 

インジェラwikipediaにもある通り発酵食品なので、酸っぱい。

 

初めて食べた人の中には好きになる人と、嫌いになる人でわかれるそう。

 

これを辛めのスープと、青トウガラシ?? と共に食べます。

 

昔何かで、インジェラは雑巾の味がする と言っていた人がいましたが、少し気持ちはわかる(笑)

 

でも慣れれば、あの酸っぱさと辛さのコンボが病み付きになります。

 

一見一人で全部食べきれると思いがちですが、見た目以上に量があるので、エチオピアに行ってインジェラを注文する際は、人数マイナス1 の量をお頼みください。

 

酸っぱいものと、辛い物が苦手な方にはお勧めしません。

 

そういえばエチオピア料理全体的に辛かったです・・

 

 

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地元の方にインジェラをおすそ分けしてもらう

 

 

 

その3 エチオピアの完全分業制

 

 

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エチオピアの小学校の中と外

 

チオピアの小学校隊員から聞いたのですが、エチオピアは完全分業制。

 

お店も学校もそれぞれの仕事できっちりと分業されており、ウエイターはウエイターのみ。コーヒーを入れる人はコーヒーを入れるだけ。会計をする人は会計だけ。

 

例えば日本の職場だったら、1人の職員がいくつか仕事をかけ持って、人手が足りない場合には手伝ったりもしますよね。

 

エチオピアにはそれがないらしく、その結果何人も雇わなければならないので、人件費がかなりかかるそう。

 

学校の事務員さんが、先生の数と同じ数だけいるそうです><

 

 

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小学校の図書館。でも内容的には難しすぎて、誰も利用して無さそう・・

 

 

雇用を増やしているのは、失業対策なのかもしれません(エチオピアの失業率も高いみたいです)・・

 

https://tradingeconomics.com/ethiopia/unemployment-rate

 

このサイトによると、2018年で19.1%。

 

ですが先週記事にあげた、塩湖の塩の生産においても分業で行っていたので、もしかすると分業自体が、エチオピアに根付いているカルチャーなのかもしれません。

 

 

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アムハラ語(現地語)で書いてある、小学校のスケジュール

 

言い忘れてましたが、エチオピアには自分たちオリジナルの文字を持っている民族もいます。すごい!!

 

 

 

その4 時は進んでいる

 

 

ナミブ砂漠に行ったことを、このブログでも紹介させてもらいました。

 

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

 

 

そこで日本人の方ともお会いし、中には会社に勤めて約3年(学年でいうと1つ上)の方がいました。

 

また実を言えば、任国外旅行でごく短期間(4日間ほど)ですが、日本に帰っていました。

 

そこで大学の友人とも会って飲んだのですが、感じたことの一つに、「時は進んでいる」ということ。

 

周りは新卒で入ってから2年近く、先輩にしてみれば3年近く働いて実力をつけているのに対して、自分はともすれば、その後の人生に直接繋がるかはわからない道を歩いています。

 

また自分の任地にいると、のんびりと時が流れていて、時間は流れているという事を忘れてしまいがちになってしまいます><

 

そのことに対して、少し焦りを覚えました・・

 

もちろんこの協力隊に来たことは、その時点での選択肢として最適だったと思っていますし、自分で選んだことなので今でも後悔はしていません。

 

ですが日本でそうやって頑張っている同級生や、異国の地で初めてお会いした大学の先輩のお話を聞いたりしていると、自分のやっていることが果たして将来に結びついているのだろうか、と少し不安に思いました・・

 

僕自身は焦りを常に持つことは悪い事ではないと思っているので、自分がここから逃げる(任期を短縮する)という選択肢がない以上、あと半年、ここにいる間に自分が成長できることに仕事面でも、私生活面でも取り組んでいけたらなと思います。

 

 

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ナミブ砂漠のキャンプ地で洗濯中

 

もしかしたら、手洗いで洗濯する日が日本でも来るかもしれない^^

 

 

 

その5 協力隊の進路

 

 

力隊に行った人って、その後どういう進路を辿るんだろう?という方に向けて、今回帰国された2017年3次隊の方々の進路をご紹介させていただけたらと思います。

 

名前は出さないので、皆さん赦してください><

 

 

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南アのゲストハウスで、最後のお別れをする隊員

 

 

①前職SE⇒協力隊、PCインストラクター(農業省下の組織で、農家のITCリテラシーの向上を図る)⇒未定

 

②前職SE⇒現職参加で協力隊、PCインストラクター(学校配属で、生徒と先生へのITC教育)⇒派遣元の会社に戻り、将来は海外事業部にトライしてみたい

 

③前職SE⇒協力隊、PCインストラクター(学校配属で、生徒と先生へのITC教育)⇒奨学金(*APS)を貰って国連大学修士号を取りに

 

④前職SE⇒協力隊、PCインストラクター(女性の地位向上ための組織に所属。職員へのITC教育)⇒イギリスの大学院へ留学(修士号取得)

 

 

このような感じでした。

 

*補足

 

APSとは。Asia Peace-building Scholarship(アジア平和構築奨学金) の略称。

 

アジア地域においての平和構築学を学ぶ学生のために、日本が奨学金を出している。

 

全部で15人日本人枠があるそうだが、そのうちの5・6人は、毎年協力隊から選ばれているらしい。

 

 

国連大学や、APSについて興味がある方は、この方のブログを読んでみてください。

 

http://www.aps12.net/entry/2018/10/22/%E3%80%90%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%9A%8A%E7%B5%8C%E9%A8%93%E8%80%85%E5%90%91%E3%81%91%E3%80%91%E5%B8%B0%E5%9B%BD%E5%BE%8C%E3%81%AE%E9%80%B2%E8%B7%AF%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6APS%E3%82%92%E5%8B%A7%E3%82%81%E3%81%9F

 

 

4人中2人が大学院進学ですね。

 

イギリスの院が人気なのは、1年間で修士号を取れるからです(一応補足で)。

 

 

個人的に院進学という選択肢を考えてみると、学びたい学問が定まっていない&出来れば一度社会に出て働いてみたい

 

という思いで、院という選択肢は、自分には合ってないなと思いました。

 

ですが、協力隊⇒海外の院⇒国際協力の分野へ

 

という選択肢は、非常に明快な、筋道だっている進路だと思うので、とてもいい選択肢だなと思います!

 

 

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Fly to Japan!!!

 

 

 

 

 

----今週の一考----  事前準備の大切さ

 

 

週から授業が始まるに当たり、時間割作りを担当することになりました。

 

本来ならば任地の先生方にやらせるべきで、校長先生も任地の先生たちに作らせるつもりだったのですが、自分から作らせてくれと志願しました。

 

理由はおもしろそうだったから。そういう経験してみたいな~ と思い、謎に仕事を買って出ました(笑)

 

 

ころがいざ始まってみると大変。

 

先ず時間割を作り始めたのが、授業の開始前日。急いで作業して作るも、複数人による確認作業をしていないので、重複するコマが授業日当日に発覚。

 

その場はほかの先生によるカバーで凌ぎ、急いで修正版を作るも、今度は先生たちからの要望が続出。

 

 

そんな感じで、

 

4・5・6・7年生、4学年分のコマを6人の先生で埋めるのですが(僕を含め、2人はボランティアの教員)、

 

一応作ってみる⇒先生たちからの要望⇒修正版⇒先生から別の要望⇒修正版⇒先生から別の要望

 

 となり、いつまでたっても完成版が出来ない・・

 

要望があるのなら先に全部言ってほしいな。。

 

要望の内容は、

 

・〇〇先生の授業のコマが少なすぎる(先生同士の役職に応じたコマ数を)

・私の空きコマが(休み時間)が少ない

・この科目は毎日にばらけさせてほしい

・この科目は週に2回くらいは3コマで欲しい

 ・もっと芸術科目を入れて欲しい(休めるから)

・あのボランティアの先生出来そうだから、この科目ごと任せてしまおう(これが一番変更を多くしなければいけないので困る)

 

 

気持ちはわかりますが、一つを動かすと全てを修正しないといけなくなるから、妥協してほしい・・

 

それに、全員の要望に応えるのなんて無理ですからね。誰かが楽した分は、先生が少ない分ほかの人に負担が行ってしまうのに。

 

 

局、ボランティアで入ってくれた先生のコマ数が、全体で2番目に多くなるという、もうわけがわからない状態・・

 

無給の先生が、何でいちばん働いてるの??

 

他の先生、年収たくさんもらって、大した仕事量じゃないんだから、きちんと働いてほちい。。

 

とりあえず完成版が出来たので、もうこの後に苦情が出たら、じゃあ自分でやれ!! って仕事を投げてしまおうかとも思っています・・(でも自分でやりたいって言った仕事だから、放り出せない・・)

 

 

 

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作成途中の時間割

 

 

なみに、任地の中学校で働いている隊員にお聞きしたところ、日本では、

 

①まず初めに、先生個人・教科全体としての要望を全部集める

②体育等グラウンドを使わなければいけない科目や、講師の先生の時間割(来られる日にちが決まっているので)から埋めていく

③余ったところに、先生たちのコマを埋めていく

④授業が始まる2週間~3週間前には初版を作り、各先生から意見を募る

⑤これを少し繰り返し、授業の1週間前には遅くとも完成

 

らしいです。全員の要望に応えられないのは仕方がない←ほんとそれ。

 

 

きちんと事前準備、本当に大事。

 

人事を尽くして、天命を待つ。

 

大事なときは、きちんと準備しよう><

 

 

 

それでは、また来週♪