青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

ナミビア共和国~私がナミビアに来た理由~

どんなときも,お祈りに始まりお祈りに終わる。世界が平和になりますように。

 

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 さて今週は,共同ブログ企画第3弾ということで「私がナミビアに来た理由」について書いてみようと思います。これから協力隊を目指す人の参考になれば嬉しいです。 

 

内容としては

①希望していた国

②どのタイミングでどうして行こうと決めたか

③面接の時のこと

④その他

という流れでいきます‼

 

それではまず

①希望していた国

 派遣国はアフリカが良いと決めていたので,アフリカ且つ英語圏の中から探しました。協力隊に応募する際,どんな内容のボランティアがあるのか調べるために要請内容が書かれたデータを見ると思います。JICAのホームページで検索して見ることができます。その内容の中で,あっ!これがやりたい!と思ったのがエチオピアだったので,

第1希望:エチオピア(小学校教育)

第2希望:

第3希望:

はい。エチオピアだけ書きました。私は体育が教えたかったんですが,エチオピアには体育・音楽・図工が1つになったエステティックという教科があると書いてあり,サロンみたいな名前やけど面白そうやなー!これしかない!エチオピアがわたしを呼んでいる!!ガチでビビっとそう思い,そこだけ書きました。普通は全部埋めるものなのかも知れませんが,こっちの方が強い思いが伝わるかと思って。

 

 しかし,実際に派遣されている国はご存知の通りナミビア(小学校教育)です。希望に関しては,同期に聞くと希望が通ってる人もいるにはいますが,全然希望していなかったところに派遣されている人も多く聞きます。要請内容とその人の適性を面接官が見極めて決まるようです。

 また,要請には公用語が英語と書いてあっても,活動は現地語というパターンも多いようです。同期によるとエチオピアはアムハラ語だそうで。ナミビア人は英語+現地語数種類を話すので,職員会議がヒートアップすると英語と現地語が混ざりますが,活動は基本英語です。今は,派遣国がナミビアで良かったなーと思っています。

 実は,わたしの大学の女子サッカー部の1つ上の先輩が新卒で協力隊に参加されていて,その先輩も派遣国がナミビアでした。大学3回だったわたしは,その時初めてナミビアという国を知り,ナミビア?どこですか?ってなってましたが,まさかの同じナミビア派遣に決まったときは,運命を感じました🌟

 

②どのタイミングでどうして行こうと決めたか

1)まず,なんで参加しようと思ったのか。

 最初のきっかけは,小学生の時に家族で行ったタイ。東南アジアの雰囲気が好きになり,海外に興味を持つようになりました。また,子どもの頃から青年海外協力隊とか国境なき医師団とか,海外で活躍している日本人がいるということはなぜか知っていたので,いつかそんなことがしたいなーとは昔から思っていました。

 旅行するのが好きだったので,大学時代や社会人の休暇期間を使って,インドとかラオスとかカンボジアとかスリランカとか,いろんな国に行って,あぁー30歳までに1回海外で働きたいなぁと思っていました。旅行で訪れるのと,現地に実際に住むのとでは色々違うんやろなぁ,と思っていたので。海外に住んで働けるってことを考えると,青年海外協力隊が一番に出てきました。先ほど話に出てきた女サカの先輩以外にも,3つ上の同じく女サカの先輩がセネガルに派遣されていたこともあり,協力隊は身近な存在でもありました。

 

ここにも理由が書かれているのでもし良ければどうぞ。

 

2)どのタイミングで行こうと決めたか。

 私は,もし行くなら何年か経験を積んでからボランティアに参加したいと思っていたので,先生として4年間働いたあと,5年目になる年に現職参加制度を利用して参加しました。

 現職参加の条件として”3年間勤務していること”というものがあるので,本当はもう1年早く応募しようと思っていました。でも,なかなか勇気が出ずに,毎日パンフレットを見ては,やっぱなぁ…と,なかなか勇気が出ずに3年目が終わりました。

 

 京都市では基本的には新規採用されてから3年間同じ職場に勤め,4年目に異動になります。現職参加に応募するためには,一次試験の職種別テスト?でしたっけ?それの代わりに校長の推薦書を提出することになります。応募の時期は4月なので,もし4年目に異動になったら,新しい勤務校で着任後すぐ校長に推薦してもらわなければいけません。そんなのさっき来た人を推薦なんて出来るわけないので,もし4年目同じ学校に残れたら,校長に頼んで協力隊に応募しようと思ってました。

 運良くそのまま勤務校に残してもらえることになったので,このタイミングしかない!とは思ったんですが…やっぱりなかなか勇気が出ず(笑)なんと締め切りの2日前に校長に頼みに行き…校長びっくり。そりゃそうですよね。でも,行きたい気持ちを止めることはできないし,その貴重な経験は帰ってきてからきっと活きるから応援するよ,と神様のようなお返事を頂き、ギリギリ応募することができました。校長先生,すみませんでした!

 なかなか校長や職場の理解が得られず,何年も参加できなかったという話も聞きます。また,都道府県によって,現職参加が何人まで,と決められているところもあるようです。

 長期休暇を使って,え?なんでそんなとこ行くん?!っていう国ばっか行ってたこともあり,特別驚かれはしませんでしたが,現職参加を考えている人は,早めに校長に相談しておいた方がいいですね…。とにかく,校長とタイミングと運に感謝です。

 

③面接の時のこと

ちょいちょい記憶が曖昧なんですが…

1)人物面接の時

 応募書類を見ながら,なんで協力隊に応募したのか,向こうに行ったらどんなことをしたいか,今までの経験を途上国でどのように活かせると思うか,など,普通のことを聞かれたと思います。2人の面接官も優しく,とりあえず思ったことをそのまま話して終わったと思います。10分~15分ぐらいやったような…。

 

2)技術面接の時

 いろんなブログを事前に読んでいて,圧迫面接だったということが多く書かれていたので,どんなんやろうと思っていました。そして実際,たぶん圧迫面接やったんやと思います。たぶん。なんか,気難しいおじさんがどんどん突っ込んでくる感じ。

わたしは体育が教えたかったし,応募した要請内容もそんな感じだったので,最初の質問は

「準備運動をするときに大切なことが3つあるのは知ってるよね?」

「は,はい…3つ…?」

「うん,じゃあ3つ説明してみて。」

 こんな感じから始まりました。まさかの質問やったので一瞬思考がストップしました。が,何か喋らないとあかんと思い,とりあえず「可動域を広げる運動をすること」「体を温めるような動きを取り入れること」と答えました。しかし3つ目がなかなか出て来ない・・・そして部活の様子を思い出し,絞り出した答えが

「こ,声を出すことです!!」

 絶対違うって分かってるけど,それしか出て来なかった。するとそれを聞いた気難しいおじさんがふふふっと笑いました。その瞬間,おっさんに勝ったと思いました(笑)

 

「違うでしょ。そんなことも知らないの?そんなんで大丈夫なの?勉強不足なんじゃないの?3つ目はこれでしょ?」

って答えを教えてくれました。その答えはもう覚えていません。

「すみません,勉強不足でした。」

 きっとこんな話し方が圧迫面接って言われるんやろなーと思いますが,先程ふふふっと笑ったのを見たので,勝手にリラックスしてしまって,気難しい職場のおじさんと話しているような感じで楽しんでしまいました。

 

次の質問。

「なんでエチオピアなの?」

 まずはアフリカが良いこと,それから帰国した時には小学校で英語教育が始まっているから,現職参加させてもらう身として今回の経験を英語教育にも生かしたいから英語圏が良いこと,そして体育が教えたいからその結果1番マッチしたのがエチオピアのこの要請だったことを話しました。すると,

「協力隊の活動を英語の力を伸ばしたいという理由に使わないでほしいね。それなら留学とかそっちの方法もあるでしょ。」

たしかにー。でもそれじゃだめなんです!って話を力強くしました。

英語圏じゃなくても活動できる?絶対英語圏じゃないとだめ?」

「できれば英語圏が良いですが,アフリカであればどこでも大丈夫です‼」

てな会話をした覚えがあります。

 

気難しおじさんとの話が終わり,最後の最後に隣にいた若い女性から

「理科や算数は教えられますか?」

と聞かれました。むむっ?と思いましたが,小学校では全教科教えてるので大丈夫だと思います。と答えました。この質問が来たとき,体育は教えられへんのかもなぁと感じました。

 

 こんな感じで面接は終わりました。

 嘘をついてもしょうがないし,分からないことは分からない,思っていることを正直にそのまま話すことが大切なんじゃないかなと思います。

 

 わたしの要請内容は主に算数と理科を教えることですが,自分の希望と校長の考えが重なり,現在は算数と体育を教えています。やっぱりスポーツを通して子どもと関われるのは楽しいなぁと実感しています。

 

 ちなみに,小学校教育で算数の要請を希望していた人は,「円周率について説明してください。」って聞かれて困ったよ,と言っていました。

 

④その他

 応募する時に提出した健康診断の結果に,赤血球の数ともう1つ何かの数値が低下してるとのことで,医師のコメント欄にその2つが要観察(12ヵ月)であると書かれました。要観察?12ヵ月も?!ってかなりビビってましたが,何もありませんでした。自己観察の毎日です。そんなこともあります。

 

以上,志望動機についてでした‼