青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

南アフリカ共和国~Gogogoから見る南アの社会問題②~

 

どうも~ 月曜日担当のカオルです。

 

今日は、「Gogogoから見る南アの社会問題、Part2」ということでやりたいなと思います。

 

ちなみに前回はPart1をやりましたー^^

 

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

 

 

本当はブログを書く際には、写真を一杯載せたいのですが、いかんせん「学期休み」 ということもあり、写真がない・・

 

 

今日の内容は

 

①お葬式に行ってきた

②旅行にお金がかかるって本当?

 

の2つです。

 

それではレッツゴー♪

 

 

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Ankonisao(アンコニサーオ) 名前がかわいい(笑) 7歳

 

 

①お葬式に行ってきた

 

い先日、生徒のお母さんが亡くなりました

 

直接の教え子ではないのですが(7年生)、日ごろから目をかけていた子 というのもあり、ショックでした・・

 

Gogogoでは、誰かが亡くなると、その次の土曜日まで毎日、「集い」を行います。

 

これは土曜日の、本イベントの前に、毎日集まって死者を悼むというものです。

 

土曜日は朝6時頃から葬儀は始まり、大体2時間半ですべてが終わります。

 

とても朝早い・・

 

僕が行ったのは木曜日で、ただ集まって死者を悼む会に参列してきました。

 

気合を入れて、死者へのリスペクトを示すために、大使館に行くときしか着て来なかったスーツを出して行ったのですが・・

 

結構まわりみんなカジュアル。

 

普段着で皆さん参列していました。

 

聞くところによると、土曜日の本イベントの時ぐらいにしか、正装しないそう。

 

どうしてみんなスーツを着てこないのか聞いたら、それを買う余裕がある人が少ないからだそうです・・

 

どうりでこっちでは、「スーツを着てる」というだけで、尊敬のまなざしで見られるのか。 と合点がいきました。

 

 

話を戻して、

 

亡くなったお母さんは1986年生まれ(33歳没)。子どもは中2・中1・小学1年生の3人。

 

お母さん、若い・・

 

一番上の子ども19か20で産んでるやん。。

 

ちなみにこっちでも、子どもを早く産むことは「良くないこと」という通念はあります。ですが実際、セカンダリー(中高)の段階で身籠ってしまう生徒は、年に10人ほどは出ます。

 

朝、幼稚園に子どもを送ってから、中学校(セカンダリー)に行く女生徒とかいますからね・・

 

 

お母さん、逝くにしても早すぎる。

 

まだ33ですよ。

 

去年は小学7年生の子が亡くなる(Gogogo小の)という事も起こりました。

 

理由を先生に尋ねたところ

 

「わからない。」

 

僕が、「AIDSじゃないの?」と聞いても

 

「わからない。」

 

 

まあ死因なんて言わないと思うので、わからないのが普通だと思いますが、僕はそうじゃないかな~ と。

 

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HIV&AIDS感染者の、国別パーセンテージランキング

 

リソースは「CIA FACT」。2018年度のモノです。

 

南アは4位。

 

1、2、3、4、5、6、7、8、9位

 

全てがいわゆる、南部アフリカ開発機構(SADAC)に属する国です。

 

ちなみに人口別で見ると南アが一番です(人口約5000万の国なので)。

 

いかに蔓延しているかがわかります・・

 

 

お母さんが亡くなった後、残された子供たちはおばあちゃんや親せきと暮らしていくことになるのですが、一番の心配は悪い道へ行かないか

 

ということでした。

 

しかし生徒と話した限りでは大丈夫そう。

 

彼自身は学業優秀で、態度も非常に良い子 なので、それが悪い方向へいってしまわないかがとても心配でした・・

 

お母さんの最後の様子を話す時も、泣き出さずに、しっかりした口調で話してくれました。

 

逆にどうやったらこんな子が生まれるんだろ・・

 

と思うぐらいしっかりした子でした。

 

もちろんこれからの未来がある彼ですが、自分がGogogoにいる間は、見守ってあげたいと思います。それぐらいしか、僕自身が出来ることはないので・・

 

 

②旅行にお金がかかるって本当?

 

 

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だいぶ昔の写真。こっちの大家さん家族と。

 

 

協力隊あるあるだと思いますが、こちらにいると、いろんな人から「日本に行きたい! 行ってみたい!」と声をかけられることが多いと思います。

 

ですがたいていの場合は、「根拠のない希望」で終わってしまいますよね。

 

実際に日本に行く人、本気で行きたがってる人なんてごくわずか・・

 

先生方も多くが、「日本に行ってみたい。」といいますが、

 

僕「その給料だったら行けるじゃん?」

 

というと、決まって「It's expensive and Japan is too far(高いし、日本は遠すぎる)」と言います。

 

今回の冬休み(南アでは夏休み)、私は日本に帰省しますが、航空券代は80000円、約R10000です。

 

80000円は不可能という金額ではないですよね? もちろん南アでも、教員は30年勤務で大体24万。校長・副校長クラスになると年収で400万~500万くらいもらっています。

 

またこちらの教員の夏休みは、子どもと同じく1か月丸々休みます。 

 

なので明らかに可能。

 

 

うして彼らはいつも「高すぎる」って言うの? と現地の人に聞いてみたところ、「良く調べずに、旅行することは高い って先入観があるのさ。」と言っていました。

 

その通りだと思います。

 

実際に航空券の金額を調べてみれば、働いている人にとっては、日本に行くことは決して夢物語ではありません。

 

でもなぜか「高い」と思っている。

 

 

でもこれは私たちにも言えると思います。

 

僕自身も良く調べもせずに、「あれはできない。」「これはできない。」と言ってしまう事があります。

 

でも良く調べて、計画を立ててみると、あれ? 行けるんじゃない?

 

なんてこと結構ありますよね。

 

そっからはもう、計画を遂行する自分の意志の強さだけです・・

 

こっちの人が苦手な、

 

「目標のために計画を立て、それを日々のスケジュールにまで落とし込む。」

 

この能力ってどの成長段階で身につくのでしょうね?

 

僕の今の職場では、大人でも出来てない人が多いです。

 

 

それではまた来週♪