青年海外協力隊 算数・数学ブログ

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南アフリカ共和国 ~日本とのビデオ通話で感じたこと~

どうも~ 月曜日担当のカオルです

 

今日のテーマは ~日本とのビデオ通話で感じたこと~

 

内容としては

 

①前座

②日本の学校の優れてると感じた点

③子供たちの質問内容を少し紹介

④ちょっと疑問に感じたこと 

 

 

①前座

 

この前、日本の小学校とスカイプを使ってビデオ通話をしました

 

日本の子どもはおそらく4年生? か 5年生

 

忘れちゃった

 

大学のころの同級生に声をかけて、やってみようということになりました

 

教育学部だったことが初めて役に立った(笑)

 

 

ビデオ通話というとクラス対クラスが一般的かもしれませんが

 

お互い準備する時間がなかったということもあり、向こう1クラス(30人ほど?)対こちら1人という形でやりました

 

形式は日本の子どもからの質問に私が答えるという形式

 

全部で2クラス分やりました^^

 

日本と南アは時差が7時間(日本時間ー7時間=南ア時間)あるので、日本時間の5時限目・6時限目に合わせてやりました

 

 

アジア圏の隊員とかだと、時差がそこまで大きくないのできっとやりやすいと思います

 

反対に南米圏の隊員は、時差が大きすぎてなかなか難しいのかな・・

 

 

②日本の学校の優れてると感じた点

 

まあ挙げればきりがないのですが、

 

 

(1)ビデオ通話の進行が、きちんと管理されていること

 

なんか日本語が変ですが・・

 

つまり、司会の子どもがいて、班ごとに順番に質問してきて、ある班が質問をしている間に次の班が後ろにきちんと並んでいて、

 

移動時間等で時間を無駄にしないように、きちんと動いているなと

 

日本であれば当たり前のことでしたが、やっぱり改めてすごい

 

自分で考えて動く(もちろん先生に言われてやっているのでしょうが、言われたことをきちんと実行できることも、すごいです)

 

大事ですね

 

 

(2)ほかの班の質問中に騒がないこと

 

 

子どもはついつい、しゃべりたい子が多いですよね^^

 

何かを聞いたら、それに対する感想を話したくなってしまう

 

ですが今回のビデオ通話では、ほかの班の質問に私が返した時でも、ほかの班の子がとりわけ騒がしくすることがありませんでした

 

すごい・・><

 

うちの子たちは騒がしくした後に、折を見て静かにするということが苦手なので、いつまでも話し続けてしまいます 泣

 

ちゃんと切り替えられる子どもたちだったら大人数(1クラス)単位でビデオ通話をやってもいいのですが、まだそれは難しそう

 

こちらは少人数編成でビデオ通話を試みていきたいなと思っています

 

 

(3)ありがとう を言える

 

質問が終わって、自分の返答を聞いた後、

 

「ありがとうございました」

 

をきちんと言えるところ

 

これはね、もう見ててニッコニコですよ

 

これも先生に言われているのだと思いますが、忘れずにいえるのは、習慣づけをさせられる日本ならではです

 

強制的に「ありがとう」を言わせようとするのは賛否両論あるのかも? しれませんが

 

これはしつけとして子どものうちに教えなければ、大人になってから言おうとしてもなかなか自然と出てこなくなってしまう と私は感じています

 

こちらは本当に大人でも「ありがとう」を言わない人が多い

 

教育レベルが低い人たちは特に

 

こちらの学校でも「何かしてもらった時に、ありがとうを言うこと」という教育は、私が見る限り行われていません

 

もちろん、もっと都市部のレベルの高い学校だったら違うのかもしれませんが・・

 

ありがとうを言う&言われなれている きちんと教育された(しつけの意味で)層の人にとって、「どうしてThank you と言わないんだろう?」ということは自然に感じてしまいます。それは南アでも同じです。

 

勉強云々は別に個々の家庭の価値観なのでどうでもいいですが、Thank you と Sorry はきちんといえる子に、生徒たちが育ってほしいです

 

当たり前のことがきちんと出来ること

 

素晴らしい!!

 

挙げたらきりがないのでこの辺でおわり

 

 

③子供たちの質問内容を少し紹介

 

 

(1)アフリカは水不足って本当ですか?

 

A.アフリカといっても場所によって大きく違います。水がたくさん降る地域もあれば、あまり降らない地域もあったり、雨の降る時期が限られた期間の場所もあります。雨がたくさん降らない場所の人は、井戸を掘ったり、地下水をくみ上げたりして暮らしています。でも南アフリカに限って言えば、雨が降る季節が限られているので、国全体的に水不足みたいです。

 

(2)ウガリはおいしいですか

 

A.ウガリは主にケニアタンザニアなど、東アフリカ地域で食べられています。トウモロコシの粉から作られていて、お餅のような食感で私は好きです。南アでは似たようなトウモロコシの粉から作られているモノを「パップ」と呼びます。

 

(3)ポケモンは人気ですか

 

A.日本のアニメは南アでも流されていて、テレビが家にある子はピカチュウぐらいなら知っています。ピカチュウの物まねをできる子もいますよ~

 

(4)アフリカは貧乏ですか

 

A.アフリカといってもいろんな国があって、全然違う文化や生活習慣を持っています。日本と韓国・中国はいろんな面で違いますよね。それと一緒でアフリカも全然違います。またおんなじ国の中でも、貧乏な人もいれば、とても裕福な人もいるので、アフリカが貧乏というのは違いますね。

 

(5) 宿題の量はどのくらいですか

 

A.宿題はない日もたくさんありますし、やってこなくても特に何もありません。日本の学校とは違いますね(笑)。子どもは基本家に帰ったら家の手伝いをしたり、友達と遊んだりしています。

 

 

 

このほかにもまだまだたくさん

 

全部で40分ほど質問に答えていたので、いろいろ聞いてくれました^^

 

 

 

④ちょっと疑問に感じたこと

 

子どもの質問に多かったのが、

 

アフリカは〇〇なんですか?

 

という質問

 

これは仕方がないことですが、大前提として

 

アフリカ諸国は国によって本当に違っているということ

 

そして国内においても日本以上に、インフラや教育、生活レベルに差があるということです

 

日本では東京と地方の公立学校で大きな違いはさほどありませんが、南アでは授業レベルから設備から全く違います

 

私立と公立の様子はもっと大きく違います

 

アフリカ諸国も言ってしまえば、日本とインドくらい大きな違いが各国あるわけです

 

気候・宗教・生活様式・文化・民族

 

 

たとえば、アメリカの学校と日本の学校がビデオ通話したとして、

 

アメリカの子どもが、アジアは雨がたくさん降るんですか? と聞いてきたとします

 

日本とフィリピンでは降水の時期も違いますし、日本国内でも沖縄と北海道では気候が違いますよね

 

なのでアジアは〇〇なんですか という質問自体が少しずれたものになってしまいます

 

日本人と中国人はアジア人なんだから一緒でしょ?

 

とこっちの人が考えていることを、こちらもアフリカの人にしているわけです

 

でもこの感覚の違いを、どうやって説明するかは難しいな~ と思ってます

 

アジアにもいろんな国があるのと同様に、アフリカにも多くの国があります

 

1つ1つの国は全く違って、国内ですら多民族で構成されているも多くあります

 

次からのビデオ通話で、ここら辺の違いを説明出来たらな~ とか思っています

 

 

写真がないのもさびしいので、テスト前のクラスの様子を

 

 

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先生がテストの答えを話してるんだから、メモを取ればいいのに (笑)

 

聞いて覚えられるわけないでしょ・・泣

 

 

ちなみにこの後の社会のテストは、1人しか4割とれず、1人以外全員再テストという笑える結果になりました

 

 

 

ではまた来週♪