タンザニア北部、授業は教科書通りに?
今週から学校が始まりました。タツです
といっても実質1か月授業したら長期休暇に入ります。
休みすぎじゃないか(;^ω^)
逆に日本人が働きすぎなだけかな・・・
日本では令和改元もあり10連休のさなか
(こちらは13連休してました笑)
さて、今回は
日本の数学とタンザニアの数学について
(ちょっとネタ切れなので苦し紛れに 笑)
と言ってもシラバスのことです。
タンザニアのセカンダリーでは、1年生で
数→単位→概数→図形→(連立)方程式→比率→1次関数→図形の面積
と習います。
しかし、おおよそのことは小学校で習ったことがあるみたいで
(覚えているかは別)
何で同じことをするかと言うと、何回かこのブログ内でも書いてますが、
小学校から中等学校でスワヒリ語から英語にシフトするために「英語の授業」を行います。
そして2年生
日本だと中学3年生程度に当たります。
指数法則→無理数→展開・因数分解→2次方程式→対数→三角形の合同・相似
とまだまだ続きますが、現段階で自分が教えているのはここまでです。
日本にいる時は気が付かなかったですが
日本の、教える順番って結構考えられてるなー、と
こちらの教科書と比べて思ってしまいました。
例えば、こちらの「無理数」というトピック。
日本の中学3年生の教科書は
となっています。
日本でも中学校でルートは習いますが、
教えるにしても近似値や加減乗除の計算くらいです。
対してタンザニアでは、それに加えてn乗根、分母の有理化まで一気に習います。
日本ではこれらは高校生になってから。
以下の画像は有理化の例です。
勿論、これをすぐに理解できる生徒はまずいません(;^ω^)
何が問題かと言うと
これ
「式の展開」を使ってます。
もう一度上の見ていただければわかると思いますが、
の順番です。
え、どうしたらいいの( ;∀;)
教えてないことを使っていいのか('ω')
と葛藤があった末、自分は無理数を2回に分けました。
有理化は展開が終わった後に(´ー`)
更に1年生の方では、
図形が2回出てきます。
2つ目の方は、円やら三角形やらの面積・周の長さを求めます。
1回目の方は、垂直二等分線の描き方や、同位角錯角に加えて
以下の問題も出てきます。
個人的な意見としては
「面積求めるのって概数の後にすればいいんじゃね(。´・ω・)?」
と感じてます。
理由としては
・方程式と比べるとおそらく簡単なので、多くの生徒が方程式で挫折した後に教えてもやる気が出ないのでは
・面積や周の長さの求め方を知っていれば、1次関数で応用問題が作れる。
とまあまあ思ってしまいます。
勿論、タンザニアのシラバスも素人が作っているわけではないので、
何かしらの意図があるとは思いますが、
「日本と比べる」と、どうもな、と感じずにはいられない状態です・・・
他にも順番に関しては色々と思うところはありますが
書いてたらキリがないのでこの辺で(笑)(;^ω^)
最後に
教科書には全く書いてない、お遊びとして1日だけゲーム?を行いました。
一筆書き問題です。
まずルール説明が大変( ̄∇ ̄;)
でもわかりだすと、どんどん挑戦し始める。
おそらく今年始まって一番真剣に取り組んでくれた授業でした(笑)。
普段数学があまりできない子が1番にできることがあり、
とても嬉しそうでした(*'ω'*)。
あまり書くと嫌われますが
この一筆書き問題
大学数学でも通用する物なのでやること自体、意味がないわけではありません。
いつか、「実はこの問題、日常生活だと○○なんかで使われてるんだよー」
と説明したいものです(*'ω'*)
では、今週もありがとうございました。