青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

ナミビア~Make 10 game~

火曜日担当れーねです。

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校長の甥っ子が邪魔してくるから落ち着かへん。どういう状況やねん。まぁかわいいからえっか…笑

 

さて!今回は「Make 10 game」という,算数で使えるカードゲームを紹介したいと思います。これはこの前のメスコングレスで同期が紹介していたゲームで,ルールはとっても簡単。

神経衰弱のように2枚のカードを選び,その2枚の数を足して10になったらそのカードがもらえます。そして2枚揃うともう一度同じプレイヤーがカードを選べます。全部取り終わった後に,多くカードを持っていた方が勝ちです。

 

計算をする上で”いくつといくつを足せば10ができるのか”という考え方はとっても大事になってきます。そしてこの考え方がほんまに弱い。このメイク10は,遊びながら”いくつといくつ”を身に付けることができます。

 

準備するもの

0~10までを書いた紙を1枚。ザッツオール。5+5は10なので,5は2枚必要になります。0~10+5が2枚なので,カードは12枚で1セットになります。

子どもたちに書かせても良いんですが時間がかかるので,わたしはあらかじめこんな風にコピーして切らせるだけにしました。紙はペアに1枚で大丈夫です。

 

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今までに,自分が持っているクラスのGrade5と6,そして休んだ先生の代わりに入ったGrade3の教室でこのゲームをやってみました。Grade3ではまだまだ足し算する力が足りず,これって10になる?と言いながら友達と指を使って確認していましたが,みんな楽しんでやっていました。やっぱり勝負となるとみんなワクワクしますね。

 

それではルール説明の流れです。

①大きめの紙(A4のいらん紙を半分に切った)で12枚のカードを作り,数字の面を見えないようにして黒板に貼ります。マジックで書くと裏に写って丸わかりなので,ボールペンで書きました。

 

②適当に誰かを指名して前に来させ,カードを選ばせます。

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みんなに見せてその数字が何かを確認。そして,次は何を探せば10になるのかみんなで確認した後2枚目を探させます。これは5なので,次も5を選べばいいですね。

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 ③10にならなかった場合は元あった場所にカードを戻させ,このカードは5,このカードは3,と神経衰弱のように場所を覚えることも大切。これを言わないと,好き勝手な場所にカードを戻してしまいます。

 

④数人指名していくうちに,ルールの把握と数組の10が出来上がります。ルールが分かってくると,自分たちもやりたいやりたい!!となってきます。

 

⑤隣同士でペアを作らせ,先ほどの紙を2人に1枚渡します。カードができたペアから遊び始めてオッケー!と伝えておくと,頑張って早く作ろうと取り組みます。これは日本でも同じですね。はさみはないので,定規を使ったり,爪で強めに折って切ったりと,工夫してカードを切り分けていました。

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算数が苦手な子や低位の子たちも笑顔でやってました。

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並べ方にも個性が出ます

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この神経衰弱型カードゲームはいろんなものに応用することができます。

例えば,1m と100cm,1cmと10mmのように長さでやってみたり,1000gと1kg,1000kgと1tのように重さでやってみたり。26-8と9×2のようにお互い計算するパターンもいいですね。同期は分数のカードも作っていました。また,算数以外の教科でも使えると思います!

 

このカードで遊んだ後も,先生不在のクラスを見に行ったら自分たちでこのカードで遊んでいたり,家でも兄弟でやってみる!と言ってたり,なかなか嬉しい反応でした。

 

みなさんも良いアイデアがあったら是非教えてください!!