タンザニア~各国共通算数テスト(再投稿)~
ー毎週土曜日はSaaya の日ー
雨期を迎えているタンザニア。
暑さが落ち着き、過ごしやすい日が続いています。
屋根から落ちる雨水は自然の恵み。
最初こそ、「チャフ(汚い)…」と思っていたのですが、
お向かいのママが
「雨の水は洗濯と水浴びに使うといいよ。洗剤がよく泡立つし、柔らかいから気持ちがいいの。」
と教えてくれたので、「本当かな」と思いながらも使ってみたところ、
何かが違う!気がする
今日も雨が貯まるのを楽しみに待ちます☂
日没まで、飲んだり食べたりできません。
7歳を迎える頃、モスクへ行ってお祈りをするようになる子どもたちも例外ではありません。普段は、10時の休憩になると一度家に帰るか、学校の外で軽食を購入していますが、ラマダン中はそのまま学校に残っています。朝食を取ることの大切さを指導する日本との、習慣の違いを感じます。
給食はなく、学校の外ではママたちが軽食(ジャガイモの春巻き、バナナの煮込み、揚げパン等)を売っています。子どもたちは、5円ほどで購入します。
今月末には、期末テストが控えています。
ひとり焦る気持ちを抑えて、ラマダンの一か月は、子どもたちの集中力に配慮して授業を進めるよう心掛けます。ポレポレ~(ゆっくり♪)
ちなみに
私も断食に挑戦しようと思いましたが、初日の朝からお腹が鳴ったので諦めました。
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先日の投稿、問題、データ、写真等載せていなかったので再投稿します。►►►NEW♡
Blog内企画
《各国共通算数テスト》
「四則演算が定着していない」とは、よく聞く話ですが、どの学年で、どの程度定着しているのかを共通のテストで検証しました。
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問題は2パターン用意し、隣同士で異なる問題を解くようにしました。
設問ごとの正答率を、タンザニアと南アの5年生で比較
所見①☞
程度の差はあれ、つまずくところは一緒。
上のグラフからと、日本で授業をしていたときの感覚からの所見です。1年生の算数でたし算、ひき算の勉強をしますが、繰り上がりのあるたし算、さらには、繰り下がりのあるひき算と学習が進むとつまずく子が多くいます。
日本の学校では、10のまとまりから、数を足したり、引いたりする概念がつかめるように、数図ブロックの操作などで練習をします。それらを経ている子どもたちでさえ、関門となる繰り上がり、繰り下がり。
話をタンザニアの教室に戻して…
8割の点数が取れている子でも指を数えて計算しています。他には、ノートに棒を一本一本書いて計算していることも。
対策①►►►
数のまとまりを意識できるように。
10のまとまりを頭に浮かべられるように、数図ブロックを模した教材をつくりました。
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所見②☞
かけ算、まずは9の段まで覚えましょう。
日本のジャポニカ学習帳にあたる、タンザニア国内のシェア最大を誇るノートMsomi。裏にはかけ算チャート(25×25まで)がしっかり載っていて、子どもたちの学習を支えて?います。
かけ算の九九は覚えずに学年が上がってきてしまっているが実情。
対策②►►►
特定の九九の段を使って考えられるように練習問題を精選する。
以上、結果を踏まえた考察でした☺