ナミビア~日本の先生が当たり前にやっていること~
かなり間が空いてしまいました。
火曜日担当れーねです。
昨日からナミビアの学校は2学期がスタート!
初日は机・椅子移動と掃除で終わってしまいました。
学期初めはいつから本格始動するのかいつも不安です(笑)
さて,この春休み?の間に,ナミビアの西部に位置する海沿いの街,スワコップにて National Mathematics Congressという算数の大会が行われました。
300人以上の算数・数学の先生がナミビア中から集まり,4日間に渡って朝から夕方まで各セクションに分かれて,プレゼンや講義が行われました。みんなでご飯食べて講義行ってホテル帰ってきての毎日で,大学生に戻ったみたいでした。
JICAからは小学校隊員5人が参加して,模擬授業をしながら具体的な指導方法や教材の紹介をしたり,JICAがナミビアでどのような活動をしているのかをプレゼンしたりしました。
こんな感じで,150人ぐらいの先生が来てくれました。
同じ州の先生たちや,教育省の方たち,どんな教材・教え方があるんだ?と現地の熱い先生方に会うことができ,とてもいい機会になりました。
ナミビアは面積が日本の2倍ある上,隊員同士の任地も離れているのでどうしても個々の活動になってしまい,活動が次に繋がっていかないことが課題として出ていましたが,今回出会った人たちの協力も仰ぎながらもっと広く活動できる機会も作れるのでは?とちょっとワクワク^^隊員同士で1つの学校に集まって何かしたい!
ここから今回の本題!
このコングレスには,JICAザンビアから専門家の方も来ていただき,様々なことを教えていただきました。ザンビアの学校では,授業研究をする学校をどんどん増やしているそうです。
子どもの実態に合わせて指導案を作り,授業を組み立て,実際のクラスでやってみて,良かったところや改善点を考えるという流れの授業研究。それを現地の先生たちが主となってやっているというから驚きでした。
講義後ホテルに戻り,専門家の方からザンビアでの取り組みをプレゼンしていただき,
途上国の問題点や,それを解決するための策を一つずつ説明してもらいました。
何年単位という取り組みで時間はかかるものの,少しずつ結果が見えてきていておもしろそうだなぁと,ザンビアの将来が楽しみになりました。
そこで専門家の方が言って下さったこと。
「日本の先生が当たり前としてやっていることは,言ってあげないと気付かない。普段気を付けていることや,工夫しているところなど,細かいところまで伝えていったらいいと思うよ。」と。
例えば,日本では授業をするときに,発問に対する児童の答えを黒板に書くために,
発問の下にあらかじめ少し黒板のスペースを空けておいたり,教具を貼るための隙間を残しておいたりします。こちらはもはや何も考えずにしていますが,そういうことをする習慣がないと,分かりやすい黒板を作るという考えに至らないかも知れません。
また,授業の流れについても,結果→例題→練習という風な流れで教科書が作られているため,どうしても最初に結果を知ってしまい,自分で問題を解決する時間がなかなか取れない構成になっています。
日本では,初めに子どもたちに問いかけたり,結果を予想させたりして,自分たちで問題を解決する流れがあるので,子どもたちも自分事として学習に取り組むことができます。
日本で当たり前にやっているけど,こっちでは先生がやっていないこと。
今学期はそんなことを考えながらやっていけたらなーと思います。
そこでとりあえず,授業以外のことを2つやってみました。
①床に机の位置をマークして,きれいにならべられるようにする!
日本では4月にせっせとマークしている先生も多いんじゃないでしょうか!
印があると並べたくなるのが人間っちゅーもんですね(笑)
いつもきれいに並べてくれるといーな!
②黒板の上に時計と時計の読み方の紙を教室に設置!
うちの学校には時計がありません。職員室にも。時計が教室にないという学校はかなり多いのでは?時計はそんなに高くないので,ホームセンターで買ってきて,自分が算数を教える教室に付けてみました。
これで,授業の最初に「いま何時?」って
授業の最中にも「いま何時?!」って聞いてやろうと。
やっぱ身近に感じることが一番!これで時計読めるようになってね。
なんか日本の先生がやってることが褒められると嬉しいですね^^
すごいぞー!!がんばりましょー!日本のせんせいー!!
最後にスワコップムンドの街並みをちらっと。
ドイツ風の街並みでおしゃれ。大西洋も見えるので機会があればぜひお越しください👍