青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

ナミビア~活動のまとめ~

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はいさい!火曜日担当れーねです。最近の任地は雨季全開で,昼間はこんな青空でも,夕方にはびっくりするぐらいの雨が降ることが多いです。f:id:kyouryokutaimath:20200221190158j:plain

任地にこんな池ができるくらい!信じられません。f:id:kyouryokutaimath:20200227182126j:plain

 

さて,今回は活動のまとめということで,最後の更新になります。

内容は,1)どんな活動をしてきたか。 2)2年間を振り返って良かったこと。 3)これから協力隊員を考えている人へメッセージ に分けて書いてみようと思います。

 

それでは,1)どんな活動をしてきたか。

現職参加組は,7月に任国に着き,8月から任地へ派遣されます。ターム休みを除くと,その年度は9月から11月まで活動,次の年度は1年間活動し,2年目は3月末に帰国なので,今年度は1月中旬から3月中旬までの中途半端な活動期間になります。去年までは5・6年生の算数と4~7年生の体育を教えていましたが,今年度はターム途中で学校を去らないといけないことと,低学年の教育が大切だという事務所の意向から,担当学年は持たずに低学年(1年~3年)の主に算数の授業のサポートということで,授業を見学して,その単元に合う教材を作って紹介したり,書いたり考えたりに時間がかかる子どもの横に付いてサポートしたりしています。

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低学年の授業は基本現地語(アフリカーンス語)で全て行われます。また,あくまでサポート役なので,先生がサボりがちだったり,なかなか授業をしない先生だとなかなか難しい役回りだな,と実感しています。幸い,3年生の先生はベテランでやる気もすごいあり,授業の中で教材だけでなく,わたしも巻き込んで使ってくれるので,とても楽しいです。導入では子どもを使って興味を引かせたり,子どもを全員前に出して説明したり。工夫がされています。

 

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先生が休みのでクラスを任されたときは,Grade3で習字をしてみました。f:id:kyouryokutaimath:20200220091021j:plain

自分の名前を上手に書いてました。

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去年使っていた教室に併設されている小さな準備室みたいなところに,教材ルームを作って,そこに今まで作ってきた教材を単元ごとに整理したり。教員全員が使えるパソコンのデスクトップにフォルダを作って,今まで作ってきたテストやワークシート,教材などを入れてみたり。

 

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あとは,わたしの計算力向上の結果を見て8・9年の数学を教えている先生が,授業の始めにこの子たちにもかけ算の取り組みをやってほしいと言ってくれて,20マス計算をしてみたりしています。中2レベルでも20マス計算をスラスラ解ける子は3,4人しかいません💦f:id:kyouryokutaimath:20200227185255j:plain

 

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次は,2)2年間を振り返って良かったこと。

振り返って良かったことはいろいろあります。すぐに会える距離に日本人がいない環境の中で活動できた経験,分かった瞬間の子どもの顔やだんだん自信を持つようになって授業態度が変わった変化を見たとき,だんだん打ち解けて冗談も言い合えるようになった同僚たち,うーん,いっぱいあります。でもその中でも,いろいろな立場の人の気持ちを経験できたことが良かったことかな,と思います。

 

自分の任地は村なので,少し時間が経てば,みんなあの人は日本人のボランティアだと認識してくれます。しかし,隣町まで買い物に行けばそこは初めましての人ばっかり。肌の色や顔立ちの違いからジロジロ見られたり,コソコソ何かを話している様子も見られました。そっかー日本に来た外国人はこんな思いをしているのかー悪気はないのは分かるけど,気持ちの良いものではないな。これから態度を考えよう。とか。

 

現地語ばっかりで話をされるとちょいちょい分かる単語はあっても,何を話しているのか全然分からないことが多いです。私が日本で勤務していた小学校には,外国籍の児童が結構いて,放課後に日本語教室というクラスで日本語を勉強していました。全く言葉が分からない場所で生活する窮屈さ,疎外感,そして時間が経てば日本語を上手に話すようになっている柔軟さ,努力に改めて尊敬しました。

 

いろいろな立場の気持ちを経験して,これをされたら自分は嫌だな,と思うと,今まで自分が取ってきた行動を考え直したり,これからの行動を考えようと思ういい機会になりました。日本の職場に帰って子どもたちに伝える時にも,自分の経験から話ができると,ただただこうしなさいって言うだけより良いのかな,と思います。また,自分の許容範囲や視野も広がったのではないかと思います。これから日本で出会う子どもたちに活かしていきたいと思います。

 

 

最後は,3)これから協力隊員を考えている人へメッセージ 

とりあえず,行ってみたらどうでしょう!!

私の身近にはラッキーなことに,協力隊に参加したことがある人が何人かいたので,話を聞いたりその人のブログ読んだりして,イメージはある程度持てていましたが,自分が行くとなると話は別!2年間家族とか友達に会えないなんて,え?ええ?!どうなんの?!とかなんとも言えない不安に何度駆られたことでしょう(笑)いやー行ってみたら何とかなります。きっと,協力隊に参加してみたいなぁなんて思う人は,行っちゃったら大丈夫な人です。「案ずるより産むが易し」「住めば都」この2つの言葉を考えた人に本当ありがとうを言いたい。間違いなくなんとかなります。もちろん,しんどいこともあーもう無理ってときもありますけど,結果,なんとかなります。勇気を出すのは応募をするときだけ!とりあえず,応募だけしてみましょ?

 

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こんな感じでもうすぐ帰国だなんて,全然考えられませんが,どうやら現実みたいです。日本は大変なことになっていますが,4月から学校が始まるのか,てか職場がどこになるのかも分かりませんが,とりあえず,ナミビアに来れて良かった!!!!!後半サボりまくったこのブログですが,読んでくださった方々,ありがとうございました。

この後は同じナミビア隊員が引き継いでくれます。それでは,また☀^_^☀

 

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