青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

南アフリカ共和国 ~校内清掃活動~

どうも~ 月曜日担当のカオルです

 

Gogogoではテスト週間までの授業期間のうち3週目/6週が終わりました

 

はっきり言って、内容は半分も終わってなくて分数ばっかやってました^^

 

分数って子どもにとって難しいのか、毎タームやるのですが中々身についてくれない・・

 

分母を変えて計算しなきゃいけないとか、かけ算のやり方とか、分数⇒小数⇒パーセンテージの互換性とか、かなり難しいみたいです

 

にしても1年間やって、身についている子があまりいない・・ というのは私の教え方が悪いのか、宿題をやってこない子どもたちが悪いのか、子どもの頭が・・

 

とまあそんな感じでやってます

 

 

そういえばこの前子どもにスマホを壊されて(勝手にスマホを子どもがいじって、返って来た時には液晶がきちんと映らなくなっていました)しまったので、今回の写真はPC内に入っている写真を使うのでタイムリーじゃない&少なめです

 

 

れでは本題の清掃活動

 

 

私の学校では2019年10/7日(今年の4学期目)から、毎朝学年別の清掃活動を行っています

 

 

 

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活動表

 

 

こんな感じで学年で日を分けて、上級生と下級生が組んでやらせる仕組みとなっています

 

今思えば、1年生と4年生、2年生と6年生、3年生と7年生という感じで組ませればよかったなとかはありますが(だって1年生と7年生ってあまりにも離れすぎでしょ・・)

 

5年生が2回やらなければいけないのは、どうしてもどこかの学年が1日分多くやらなきゃいけない予定の組み方の中で、1番指示を聞いてくれる私の担当クラスである5年生に2回分振ったというわけです(ごめんね~)

 

事前に校長先生に提案して許可を貰って、職員会議で職員全体でやっていこうと全教員からの賛成を貰って、全教室に紙を貼って、朝会の際に子どもに対して告知をやってもらってやっと始めました・・

 

 

この活動のために町でバケツを8つほど買ってきて、それを使ってゴミ拾いをし、その場で燃やし、終わったらバケツを洗う事 というルールを決め、始めました。

 

 

ちなみに校内の元々の状況は、あちらこちらに紙だったり、お菓子のパケットだったり、調理場から出る缶ゴミが散らかっているような状況

 

なくとも南アでは、学校内でお菓子を売ったりするおばちゃんたちがいて、それも原因で大量のごみが校内で出ます。特に子供たちはゴミ箱にごみを捨てるという感覚もないので、学校中がゴミだらけというのが現状です。(私立を除いてどこの公立でもよくあることです)

 

まあ最終目標(私の任期では無理かもしれないが)は給食で十分な量のご飯を出して、その代わりにお菓子を売らせないという事なんですけどね

⇒コミュニティーからの反発ももしかしたらあるかもしれないので、慎重にやらないといけない

 

 

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彼女たちは落ち葉を掃除していますね。

 

遠くに見える人影は、子どもたちがフェンス沿いのごみを拾っているところです(風で飛ばされたごみがフェンス際に行きつきます)

 

 

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焼却場

 

 

出たごみはその場で燃やします。この時に風が吹いたりしているとせっかく集めたごみがまた散らかってしまうので、どうやったらゴミが散らからない&安価&効率的 にごみを燃やせる焼却炉? のようなものが作れないか考え中です・・(良い意見ありましたら、ぜひお願いします!!)

 

 

まあ有毒ガスとか出まくっているんでしょうが、しょうがない。出来ることには限界がありますしね。でも子どもの頃火遊びが出来なかったからか、僕にとっては火遊びは結構楽しいです^^

 

 

 

ちろん今週が終わって2週目なので、まだまだ多くの問題点があります。

 

 

~良かったこと~

 

・子どもの中で、ゴミはゴミ箱に捨てるものという意識が芽生えつつあること

・校長を筆頭に、先生たちの中にも教室を綺麗に保とうという意識は芽生えつつあること→まだ常にきれいな空間という意味では課題はたくさんあります。それにどうやったらきれいに保てるかという点について、こっちの先生は一時的なやり方で終わってしまいます(その場でごみを片付けさせるだとか。それよりも恒常的に綺麗にするにはどうしたらいいか考える方が良いと僕は思います。)

・子どもの中には自分から自主的に活動を始めるクラスがあること(Grade4&5&6)

・学校のごみがだいぶ減ったこと(もちろんちびっこが捨てるので、一時綺麗になってもまた放課後になるとゴミが出たりします・・)

・PTAの会長の人が、缶ゴミの処理の協力を申し出てくれたこと(協力者の確保)

 

 

~問題点~

 

・自分たちが生活する空間だから綺麗にしようというところまで、子どもの意識をまだまだ落とし込めてないこと(まだ言われたらやるという生徒がほとんど)

・朝掃除をさぼり始める子どもが出てきたこと(やってるふりなど)

・先生たちの監視のもと、朝掃除を行わせるのがうまく言ってないこと(担当学年の先生が監視することになっているのですが、実際自分と校長先生の監視の下、回っているような状態。先生に朝早く来てもらって、子どもの掃除を監視してもらうのが難しい・・)

・先生に対してもなぜ学校を綺麗にしなければならないか、うまく説明しきれてないこと

・低学年の子たちを高学年がアシストしながら協力して作業を行う とまでいけてないこと(高学年は自分たちでやってしまい、低学年の子を巻き込んで作業を行おうとしない)

 

 

~問題点に関しての改善案~

 

①自分たちが生活する空間だから綺麗にしようというところまで、子どもの意識をまだまだ落とし込めてないこと

 

これは言い続けていくしかない。校長先生・各先生に月・金の朝礼で言ってもらうなどして、「自分たちの使う学校を綺麗に保つ」という意識を身に付けさせる

 

 

②朝掃除をさぼり始める子どもが出てきたこと(やってるふりなど)

 

これはまあ当然出てくる問題。正直自分が授業を行っているGrade4.5.6の子どもは耳を傾けてくれるが、授業を行っていないGrade7からはリスペクトの問題もあるし、なかなか言って聞かせるというのは難しいと思う。来年は今のGrade7は卒業して今のGrade6が一番上になるので、もっとやりやすくなるのは確実。リスペクトの獲得に関しては一朝一夕に解決出来る問題でもないし、正直改善が難しい点でもあると思う。やらなかったら校長先生に言うぐらいしか、情けないことに方法がない(笑)

 

 

③先生たちの監視のもと、朝掃除を行わせるのがうまく行ってないこと

 

先生たちの中には朝絶対に遅れてくる先生がいる(まずここが問題だが)

 

学校までの交通機関の問題もあるので、すぐに改善を求めるのは難しい。ここで要らぬ軋轢も生みたくないし・・

 

それならば先生が居なくても、そのクラスがきちんと掃除を行うクラスにするしか方法はないと思う。なので前日にしっかり先生がリマインドをするだとか、来年になればGrade7が各学年の掃除をチェックするだとか、もっと生徒だけの監視で回るようにやって、先生は事後報告だけ聞けばいいようにするとかでやっていきたい

 

 

④先生に対してもなぜ学校を綺麗にしなければならないかうまく説明しきれてないこと

 

僕自身もなぜ学校を綺麗にしなきゃいけないか と詰め寄られると、「綺麗な方がいいじゃん・・」 みたいなことしか言えないので、先輩隊員にお聞きしよう。

 

 

⑤低学年の子たちを高学年がアシストしながら協力して作業を行う

 

彼ら南ア人の辞書に「協力」という言葉がないので、白人・中国人・インディアンにビジネスを独占されているような気もする(現地の人曰く)

 

実際に村の人間でも、自分たちは互いに協力しないことが問題だと言ってる人もいるくらいだ・・

 

日本では連帯責任なんて当たり前だし、チームプレイが前提で、それをしないと輪から外されたりも起こりえます。これはこれで問題点もあるが、個人が好き勝手ばっかしていると、チームとして最高の結果は望めなかったりもするとはこちらに来て思う

 

こっちの子どもの「自分は自分。ほかのやつは知らん。」という態度はまあ嫌いではないが、「協力すること」は学んでほしいと思う

 

これももっと何か案を考えないとな~~

 

 

まあこんな感じでゴミ拾いを続けていきます

 

すぐに結果が出ないのは学校現場あるあるだという事がわかってきたので、根気強くその都度改善しながらやっていきたいと思います♪

 

 

 

いごに、

 

 

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おばあちゃん作の腕輪

 

 

このおばあちゃんが作るブレスレット、とても人気があります

 

僕もどこかにお出かけするときは付けていたりするのですが、タクシー内でもどこで手に入れたの? とよく聞かれます

 

色もビーズから自分で選べるので、選択肢が豊富!!

 

これは首都に滞在するときに良く泊まらせてもらう、白人の老婦人から頼まれて4つ制作したものです^^

 

いや~ 手に職は身を助けますな><

 

 #協力隊 #小学校 #ゴミ拾い

 

それではまた来週!