青年海外協力隊 算数・数学ブログ

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南アフリカ共和国 ~イチローの引退会見で思ったこと~

どうも~ 月曜日担当のカオルです!

 

この記事を書いている段階で、南アは4/19.20.21.22とイースター休暇の4連休

 

これを機に、何人かの南ア隊員で集まり、休暇を楽しんでいます^^

 

2学期は2か月チョイ(4/2~6/15)しかないのに、イースター休暇、友人の南ア訪問、JICAの隊員報告会に伴いプレトリア上京

 

等々あり、あっという間で終わりそうです・・

 

 

 

て、今日の話は、

 

イチロー選手の引退会見を見て思ったこと」

 

という題で行こうかと

 

ずっと感想を書きたいなと思ってはいたのですが、書くのを先延ばしにしているうちに、とっくに旬を過ぎてしまいました(笑)

 

ですが、2年後にこの記事を見る人からしたら、2年前だろうが、2年と1か月前だろうが同じだと思いますし、とても共感できるイチロー選手の発言だったので、自分としても感想を書いておきたいなと思います

 

 

引用するのは、会見の最後の部分

 

 

~~~~~~~~~~~

 

 

昨年、マリナーズに戻りましたけれども、その前のマリナーズ時代、「孤独を感じながらプレーをしている」と話していました。その孤独感はずっと感じながらプレーしていたんでしょうか。それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。

現在はそれはまったくないです。今日の段階でまったくないです。

 

それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。

孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。お腹すいた。しまったね、最後。

 

 

ここの部分で感じたことを少し

 

 

協力隊に来て、はっきりと言えることは、しんどいことがたくさんあります

 

私の場合には、現地の文化・環境・言語への適応であったり、

 

頑張っても評価されにくい環境、自ら思う正しさと相手が考える正しさの根本的な違い

 

こういった点からです

 

 

その他にも、私は差別というものについて、海外に来るとひどく感じさせられます

 

結局彼らからしたら、私たち協力隊員は外国人なのです

 

私は個人的に、アメリカ・フィリピン・ペルー・アルゼンチン・チリ・ボリビア

 

等々行ったことがありますが、どこの国でも、自分は外国人なんだ

 

という事を強く感じさせられました

 

この差別というのは恐ろしいもので、自分たちが無意識のうちに相手を差別していることが結構あるのです

 

自分は差別しているつもりではなくても、相手からしたら差別されたように感じる

 

事が往々にしてあるのです

 

例えば、モノを注文する時、列に並んでいる時

 

こっちの人はすぐに「へい!チャイナ!」

 

と声を投げかけてきますが、それはものすごくわかりやすい、向こうは差別として意識してないけど、こっちは差別として意識している例だと思います

 

例えばいつだったかの正月、「ダウンタウンガキの使い」で、ダウンタウンの浜田さんが、エディーマーフィーのものまねをしたことがありました..

 

 

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f:id:sellotape-a87:20180105131506j:plain 引用

 

 

 

僕は、ガキの使いが好きで南アに来るまでは毎年正月に「がき使」を見ていたのですが、浜田が出てきた瞬間、「これは問題になるな」と感じました

 

実際に色々と騒がれたみたいですね..

 

作成段階で気が付かないものか.. と少し思いました

 

本という国は特殊で、普段「外国人」という感覚を意識することが全くありません

 

だって自分は日本人で、日本に住んでいるのですから

 

大人数で海外旅行に行く時も同じです

 

日本人グループでいるときには、小日本国で移動しているも同然なので、そういったことを感じることはかなり少なくなるでしょう

 

 

かし一度海外に1人で出てみると話は逆転することが多々あります..

 

1人でいる外国人に、いかに周りは厳しいかを身をもって知ることが出来ると思います

 

そして常に孤独感や不安にさいなまれながら、強くなければいけません

 

だって強くならなければ、誰も周りは助けてくれないのですから

 

そしてそんな状況に追い込まれるからこそ、イチロー選手が言ったように、

 

外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれない

 

この通りのことを思うのだと思います

 

いくら差別に関する本を読んで、黒人の人権侵害が過去にあったことを知識として知るより

 

海外に出て、アジア人として差別されれば、制度的な形で人種を差別することがいかに悪かを実感できると思います

 

百聞は一見に如かず

 

ですね

 

しかし、日本人に限らず、多くの国の国民において、自国から出て差別をされたという経験がある人はまだまだ少ない

 

だから自国内の外国人を差別する傾向は どうしても残ってしまうのだと思います

 

悲しいことですが、どうしようもないことでもありますね・・

 

 

協力隊に来るまでには、現地の人に溶け込んで、南ア人になりきろうと思っていました

 

しかし私はそれをあきらめました

 

本当に現地の人になりきるためには、そこの土地で生まれること、言葉も完璧に話せること、現地の人と同じ条件で働くこと

 

つまりそこで生まれ育たなければ難しいと私は感じました・・

 

私はなんだかんだJICAという日本の機関から派遣されていますし、生活もJICAによって保障されています

 

また長期休暇中も、せっかくアフリカにいるのだからと、海外旅行にも出かけますし、ケープタウンにもいきます

 

しかし現地の人はそんなことはしません

 

つまり私と、現地の人とでは、生活も環境も、何もかも違うのだといまさらになって痛感しています

 

非常に悲しいことですが・・

 

だからと言って出来ないことがないわけではありません

 

彼らの立場に立って問題を解決しようとする事

 

出来る限り溶け込もうとしている姿勢を見せること

 

時には、自分の立場と相手の立場は違うという事を、はっきりと伝えること

 

 

そうやって1を100にではなく、1を2に、そして3にしていくのが、

 

そしてそれが出来れば

 

良かったと思うこと。思い聞かせることも

 

自分の成長につながるのだと思います

 

とまぁ徒然と書いて終わります..

 

それではまた♪