タンザニア~かずあそび~
-毎週土曜日はSaayaの日―
これいくら?
タンザニアでの通貨の単位は、
Tsh(タンザニアシリング)
1Tsh=約0.05円
「ゼロをふたつ取り除いて、×5」が合言葉!おおよその日本円が分かります。
ペットボトル500㎖の水
500Tsh=約25円
A4のコピー用紙500枚
9000Tsh=約450円
コピー用紙は学校備品として、あるにはあるのですが、先日の「倍数のもよう」のところで20枚弱ほしいと伝えたところ、びっくりされてしまったので自分で購入することにしました。そして、気が付きました。
こちらの物価で考えたら、決して安くはない。
できるだけあるものを使っていきたいと思うのでした。
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さて、単元は「Namba za Kirumi(ローマ数字)」に入っています。
日本では、馴染みのないローマ数字。
タンザニアのカリキュラムでは、4年生で1~50、5年生で50~1000までのローマ数字を勉強します。
どう教えようか…まずは自分自身が、ローマ数字の仕組みを理解するところから~
ローマ数字を「新しい数字との出会い」と考えたとき、ふと、小学校1年生の学習内容を思い出しました。1から順番に、読み方、書き方、大小比較…と勉強していきます。そこでの「かずあそび」を、今回は取り入れました!
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【1~10の勉強】
1:Ⅰ 2:Ⅱ 3:Ⅲ 4:Ⅳ 5:Ⅴ 6:Ⅵ 7:Ⅶ 8:Ⅷ 9:Ⅸ 10:Ⅹ
かずあそび①手をたたこう
《遊び方》
ローマ数字が書かれたカードをランダムに一枚見せます。
↓
子どもたちは手をたたいて、ローマ数字の値と音を一致させます。
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【10、20、30…100の勉強】
10:Ⅹ 20:XX 30:XXX 40:XL 50:L
60:LX 70:LXX 80:LXXX 90:XC 100:C
かずあそび②葉っぱの神経衰弱
《遊び方》
カードは、葉っぱにチョークで数字を書いて子どもたち自身で作ります。
↓
6~8人のグループで神経衰弱の要領で、アラビア数字とローマ数字を一致させます。
※前日までに葉っぱを拾ってくるように伝え、(「採るのではなく、落ちているものを拾ってくるんだよ~木が泣いちゃうからね。」と一応は伝えました。きれいな葉っぱがそろっていたけど。)本で重石をしておきます。
※グループごとにばらつきなく行き渡るように、ある程度の仕分けを事前にしておきました。
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【100、200、300…1000の勉強】
100:C 200:CC 300:CCC 400:CD 500:D
600:DC 700:DCC 800:DCCC 900:CM 1000:M
かずあそび③大きい値はだあれ
《遊び方》
前に出て手伝ってくれる子ども2人募ります。(後に3人に増やしました。)
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ローマ数字が書かれた裏返しのカードを一人一枚選び、せーの!で見せます。
↓
ローマ数字の値が大きい方の勝ち!
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1~10 、10~100、100~1000のカードを黒板に貼る前に遊びました。
かずあそび④ならびかえ
《遊び方》
ローマ数字が書かれたカードを10人に1枚ずつ手渡します。
↓
カードを持った子どもは前に出て、小さい値から大きい値になるように並びます。
↓
全員で、順になっているか答え合わせ!
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覚えないといけないのは以下の数字だけで、あとは理屈で組み合わせられるローマ数字。「かずあそび」は、慣れることをねらいとしました。理屈は、練習問題で押さえます。
1=Ⅰ 5=Ⅴ 10=Ⅹ 50=L
100=Ⅽ 500=D 1000=M
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今回は、できるだけあるものでとの思いから葉っぱを使ってみました。日本だったら、印刷した数字カードが人数分あって、お道具箱からはさみ取り出してとなりますが、それらが用意できなくても、同じような学びは目指せると思います。
まとめ►►►
ないものを嘆く前に、
落ちている葉っぱから考える
そういえば!少し前に、同じ州内で活動する隊員の小学校にお邪魔したときには、数図ブロック代わりに瓶の王冠を使って計算していました。Nice idea♡