青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

タンザニア北部、試験対策開始

金曜日担当のタツです。

 

自分の任地の学校では(多分タンザニア大体そうかな?)

 

チャイムが2種類あります。

 

 

ハンドベル形式と、鐘形式。

 

鐘、と言ってもこんなやつです。

 

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基本はハンドベルですが、

 

休憩をはさむ時(休憩開始時と終了時)は鐘を鳴らします。

 

はい、疑問に思いましたか?

 

「休憩の時に鐘なら、ベルはいつ鳴らすんだ?」

 

学校の時間割ですが・・・

 

大体こんな感じ

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はい、生徒は休憩があまりない(´_ゝ`)

 

集中続かないよな~(;一_一)

 

 

チャイムに話を戻して

 

鐘が鳴るのは上の表で

 

4限と休憩、休憩と5限、7限と昼休み、昼休みと8限の間と、9限の終わり

 

に鳴ります。

 

後は(1限と2限の間等)、ハンドベルです。

 

 

もう一つ、上の表で。

 

色が塗ってあるところは、

 

少ないですが自分の授業。

 

(1クラス40分×6回)×2クラスです。

 

今年始まってから半分ほど減りました。

 

教員を補充してくれたおかげで(^^;

 

いや、自分は遅刻はしないからいいけど、ずっと朝じゃん。

 

毎度毎度朝礼で10分ほど削られます(>_<)

 

 

チャイムの話を考えると・・・


月・水・木曜日は自分の授業前後に鐘を聞くことはありません。

 

 

ところが

 

先日水曜日の自分の授業時に鐘を聞いてしまいました。

 

それも、2限が終わる時間に聞くならまだわかります。

 

「あ、間違えたんだな」

 

です。

 

 

ところが水曜日

 

カンカンカン

(あれ、今日は鐘を聞かない日だけどな)

時計確認

(いや、まだ20分も残ってるぞ)

 

 

生徒たちも違和感を感じたようで、ザワザワザワ。

 

すると一人の生徒が

 

「Sir! Immediate! Emergency bell!」

 

どうやら緊急招集の用でした。

 

そしてダーと教室外へ。

 

出際に

 

「Thank you Sir, Good bye!」

 

挨拶するのはいいけど、なんか嬉しそうじゃないか(;^ω^)

 

授業なくなったことか

 

もしくは滅多にないものでテンションが上がっているのか

 

 

で、全校生徒と全教師が出てきて何が始まるのかと思いきや…

 

校長「この人わかるか(隣に知らないおじさん)?向こうに畑を持っている農家さんだ。

昨日、この農家さんのトウモロコシを盗んで、焼いて食べたやつがいた。こいつだ(犯人

特定済み)」

 

うん、まぁ確かにいけないことだけど・・・

 

それのために緊急招集(;一_一)

 

せめて次の休憩時間にしたらどうかと。

 

で、後はもう何が起こるか想像できていたので、

 

その集会(?)を背にしてスタコラサッサ。

 

 

(/ω・\)チラッ

バシン、バシン、バシン

 

 

これは意見が分かれるところだと思いますが

 

自分は体罰に関しては、特に関与しません。

 

 

ただ一つルールとして、

 

「自分の授業に関係する物は手を出すな」

 

だけ言ってます。

 

 

赴任直後、何人かが宿題を提出できなかったためにクラスの責任で全員やられたこともありました。

 

それも自分のいない時間に。

 

いや、そんなことしてくれて、数学が嫌いになったらどうしてくれんの(#^ω^)

 

それ以降、上のルールを設けました。

 

 

因みに話を戻して、トウモロコシを食べた生徒

 

その後家へ強制送還されました。

 

それにしても、焼くって、どこから火を持ってきたのか。

 


さて、前置きが長くなりましたが

 

先週書きましたが

 

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

 

休み明け9月中旬に自分の担当学年は、

 

県が作った試験を行います。

 

模擬試験ですね。

 

 

県、といっても正確には

 

「県の中のとある学校が代表で作った試験」

 

です。

 

政府ではありません。

 

一つの学校につき、一教科です。

 

 

勿論、教科数と学校数の関係上(学校の方が当然多いので)、

 

作らない学校もありますが

 

たまたま自分の学校はスワヒリ語の作成担当でした。

 

で、案の定作成(タイピング)を少しお手伝い。

 

今回は学校内だけではないので、

 

ちゃんとした、きれいなものを作りたいらしく自分に依頼。

 

所々(というか半分以上?)手伝いました。

 

 


で何気なーく作成者に聞きました。

 

「これ、自分で考えて作ったの?」

 

教師曰く

 

「いや、5年前の国家試験の過去問を少しいじっただけ(ゝω・)v」

 

ま、そうですよね( ̄▽ ̄)

 


ここでワタクシの悪い頭が働きます。

 

 

と言うことは他の教科も大体どこかの過去問

数学ならなおさら。(失礼だけど)教師が自分でで考えるわけない

じゃあ今から過去問解かせて、少しでも似た問題を与えようか

それで点を取ったら、認められるんじゃね(*'ω'*)
(承認欲求の塊)

 

 

と言うことで、毎週土曜日、国家試験の過去問を解かせています。

 

本番さながらの、2時間半、集中させます。

 

雰囲気作りも忘れずに(*^^*)

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今回は強制ではありません。

 

希望者だけ受けさせてます。

 

理由としては

 

・絶っっっ対全員は来ない

 

・全員分を用意するのは自分。そのお金を使うのも自分

 

ま、コピー機が壊れてるのでね( ̄∇ ̄;)

 

「希望者は○曜日までに名前を職員室に``自分で"書きに来ること」

掲示

 

 

教室に名前を書かせる紙を掲示すると

 

たくさん書くけど、たくさん来ないことは経験済みです(・_・)

 

なので本気で受けたい人に限定。

 

職員室だと、それなりの効果はあります。

 

結局初週に名前を書いたのは42人。

 

学年では75人いるので、半分以上。

 

中には「いや、お前絶対来ないだろ」

 

という子もいましたが、一応人数分用意。

 

で、当日

 

なんとたくさん来た!!

 

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日本だと当たり前でも、ここだと奇跡(は言い過ぎか)。

 

正直、2割欠席、半分遅刻だろうな、と諦めてましたが

 

ちょっと感激( ノД`)

 

上に書いた「絶対来ない」と思っていた子も時間通りに。

 

そしてなんとその子、

 

普段は寝るのが大好きな子ですが

 

今回は真剣に取り組んでくれました(;゚Д゚)

 

結果は・・・2点!

 

いや、0点じゃないだけまだまし。

 

しかも国家試験なので難しいはずですが…

 

頑張った( ;∀;)

 

 

因みに最高得点は64点。

 

これは期待できる(*'▽')

 


失敗?点としては

 

今回名前を書かせるために、

 

教務の人に助けを依頼しました。

 

現地語で再翻訳、と言う形で。

 

その先生には何度も「強制ではないからね」

 

と伝えていました。

 

 

当日、3人の生徒が来ませんでした。

 

その点は教務に報告。

 

一応、来る約束として名前を書かせましたから。

 

すると説教が始まりました。

 

何人の生徒が対象ですが…

 

いや、明らかに3人より多いよね

 

集まってる顔見て何となく想像できるけど…

 

タツがこんなにしてくれているのに何で来ないんだ!」

 

なんと名前を書かなかった子たちまで呼ばれてました。

 


だから強制じゃないのに(+o+)

 

その説教の後、次回分の参加希望として

 

なんと「全員参加」・・・

 

 

なんか、違うんだけどな・・

 

篩をかける理由としては、

 

やる気のあるこの邪魔をしてほしくない。

 

そもそもカンニングをしない子を対象。

 

さて、どうなることやら。

 

結果はこの投稿日の翌日。

 


ではまた次回。