南アフリカ共和国 ~授業での失敗??と、最近の取り組み~
どうも~ 月曜日担当のカオルです
ついに5週目、5/8(授業行う週)が終了
半分を越えました
Gogogoでは新しいクラス運営の試み、「表彰制度」をスタート
毎月、ある部門において子どもを表彰する制度
目的は善い行いの推奨と、普段スポットライトが当たりにくい子を輝かせようとするため
普段僕が相手するのは、良いか悪いかの両極端な子 または 先生に積極的に話しかけてくる子 ばかりなので、なかなか?普通? の子とコミュニケーションをとる時間がありません・・
南アの4~7年生は学科担任制なので、クラスに長い時間いることが出来ないという理由もあります
部門としては、
Hardest Study Player(一番勉強した子)
The best attitude learner(態度が一番良かった子)
Good job players(お仕事頑張ったグループ)
みたいな感じ
この他にももう2部門ほど新設予定ですが、来月は人選が難しい (笑)
こういう表彰状がもらえるとなると、子どもがとても頑張ってくれるので、誰を選ぶか今月はとても迷うことになるでしょう・・(表彰された三人は、7月分)
でも自分が仕事をしたよアピールで、いちいち報告をしてくるのは面白いw
正直みんな頑張ってくれると、なかなか評価しにくい・・><
さっそく賞状をもらった女の子が母親に自慢したらしく、母親が褒めてくれたとすごい誇らしそうでした
Gogogoでは成績上位3名が学校から表彰状を貰えるのですが、それ以外に表彰状を貰える機会はほとんどありません
なのでこうやって名誉として残るものを子どもにあげられて、これを糧にこれからも頑張ってくれたらな~ と思います
さて、
今日は授業の失敗を書いていこうかな~と
この前、重さの授業をやりました
僕は日本での教員経験がないので、自分がどうやって教えたらいいんだろう・・ と思う内容は大体ググります
自分で考えろって!!?
自分で考えたことをやると、自分だったらどうやったら理解できるか基準で考えてしまうので、「子どもの視点」で見ることがどうしても抜けてしまうんですよね
もうすでに大人ですし、なかなか子どもにわかりやすい授業を考え出すのは難しい
ということで、インターネットのお世話になってます
またネットに書かれている情報は、日本の子どもの状況をもとに書かれているので、現地ではここは変えて~ みたいな感じで、導入しています
プラスアルファーで自分なりのアレンジを加えてみる
たとえば今回の授業も本当は計量計を使いたかったのですが、学校には理科室もないし、自分の家にも計量計はないので、ベストの授業を行うのは難しいです。
常にベター(まし)な授業を探し出すのが、Gogogoでの基本(あくまで自分の考え)
昔はベストな授業をしたい! と頑張りすぎていましたが、最近はより良い授業であればそれでいい という考えになってきました
ネットでは子どもたちにいろんな重さのものを持たせて、「重さ」を意識させるといいでしょうと書いてあって、なるほど!!(いや、自分で思いつかないんかい)
ということで、学校にあった砂糖の袋、メイズ(トウモロコシの粉)の袋等を用意。家からは1gを身に付けるために1円玉を持ってきました^^
それらを使って授業をしたところ・・
結果として、授業はとてもうまくいきました(写真は5年生の子どもたちです)
最後には、いろんな重さを推測しようということで、
予想当てクイズ
ちなみにこの前やった健康診断では67kgでしたよ^^(服着てたから・・ スマホも持ってたし・・ 太ってないから!!)笑
この授業では子どもたちもエンジョイできますし、重さを感じることが出来ます
しかし、子どもが感じられるのはkgが中心 というのが、この授業の良くない点でもあります
また、子どもは自分の体重すら知らないので、kgでも重いものになると想像もできません・・
本当は計量計を使って身近に有るモノの重さをたくさん調べられたら、もっと生活と密着させて考えられますし、日本の家庭であれば、子どもで料理などを手伝う際にgを感じさせることで、だんだんと感覚が身についてきます・・(とネットに書いてました)
しかしここでは望めない
料理なんて目分量ですから(自分もですが)
なので、gの感覚や、大きいkgの感覚を身に付けさせてあげるのが難しい
また数が大きくなると、自然と数字に対する抵抗感も子どもは出てきます(身近なモノに置き換えられない数字)
さらに・・
この後、Kgとg変換を学びだしたりすると、
結構こんがらがる子が出てきてしまいました・・(小学6年生)
ちなみに小数は教えていて、かけ算、わり算も出来ます(70%は)
教師からすると、1kg=1000gなんだから(これはみんな覚えてます)、kg→gは×1000、g→kgは÷1000 するだけじゃん・・ 何が難しいの・・
という感じなのですが、子どもたちは結構混乱します
特に難しいのは、整数だけじゃなく、小数が含まれている問題があること
たとえば
0.3kg→?g 2.34kg→?g とかならまだ子どもの出来は良いのですが(甘めに見て)
0.6g→?kg とかになると、もうダメ・・
それにつられて、後の問題も頭がパンクしちゃって出来なくなっていくみたいな・・
まあ実際かなり難しいですよね
こんな問題、教科書に採用するんじゃないよ(怒)
しまいにはこんがらがって、382g=382kg
とかいう、一番やってほしくないミスも出てきます
いや、gとkgはあれだけ違うってやったよね 泣
ちなみに南アのシラバスでは1週間で終わることになっています^^
いや、無理に決まってるでしょ
しかも学校の行事(地域での大会など)が3学期は多いので、ちょいちょい子どもに欠席されるため、なかなか授業を進めにくいんだよね・・
冬で風邪も流行ってくる季節。クラスには毎日誰かしら欠席者がいるような状況です
はあ~ ネットとは現実は違うわ~><
改善点としては、家からもっと重さを体感できるように、何かモノを持ってきてあげたらよかったかな~(子どもに持ってこさせるのは、家も遠いし結構難しい・・。あと、大体家から何か持ってきましょう系は、子どもが忘れてしまうので機能しにくい。連絡帳とかないですしね)
でも自分の家にはお菓子の袋とかもないし、gが書いてあるモノも少ない・・
それに毎日重さを感じなければ、子どもは忘れてしまいます
単位換算は、練習あるのみ
結局やり方を理解できなかったら、練習しているうちに出来るようになってくる子もいるので、「練習してたらわかって来る」 という方向性で授業をやることも多いです
最近子どもが宿題を出してくる子が増えたので、子どもが出してくる自主プリントの丸付けが終わらなくなって来ました・・
家に持って帰ってまで仕事をやりたくないので、子どもに手伝ってもらっています(笑)
丸付けの手伝いを子どもにしてもらうのは色々とメリットがあって、
①先生としては最終チェックだけ自分ですれば、労力をたくさん使わずに済む
②子どもは先生が授業に来ないときに、暇つぶしを兼ねて丸付けが出来る
③子どもは電卓使うの結構好き
④騒がしい子に手伝ってもらうことで、先生を待っている間、クラス全体が静かめになる
等々
用は子どもって、暇になると騒ぎ始めるんですよね(笑)
だから何かやることがあると、なんだかんだ静かに自分のやりたいことをやったりします
だから常に Keep themselves busy (常に子どもを忙しく)
をモットーにクラス運営を今考えているところです
教科書が足りないので、シェアして読んでます
でもさかさまで読めるわけないでしょ 泣
やる気のなさが表れていますね(笑)
最近授業の最後にはダンスタイムを設けています
ラスト3~4分ほど使って、1曲スピーカーから流してあげる
基本ノリが良い曲が多いです
きちんと皆が授業中集中して聞いていたら という条件付き
聞けていなかった子は参加できません
狙いとしては授業中の集中力の向上(子どもっておしゃべり出来ないと、意外に授業をきちんと聞きます)と、自由ダンスによる感情表現の練習
また休み時間がこっちの子はないため、子どもたちの頭のリフレッシュも兼ねています
まあなんだかんだ、楽しいことも大事!
学園祭に向けてダンスを練習はしているのですが、全体ダンスは同じ向き、同じ移動をすることを子どもには求めているので、どうしても型に当てはめてしまいます(全体として美しく映えることを目的としているので)
対して本来ダンスとは、自分の感情をより表現するために、体を使い始めたのが最初
と勝手に自分なりに解釈し、
子どもたちが体を使って表現する楽しさ を感じてくれたらな~ と思います
という私も日本人でシャイなのですが、私が踊らないと子どもも恥ずかしくて踊れない(こっちの子もシャイです。日本人はシャイというのはデマカセです)ので、率先して踊っています(笑)
自分のリフレッシュにもなって、とても良いです^^
OnとOffを使い分ける。こっちに来て、うまくなってきた気がします
日本の学校ではうるさい ということで難しいと思うので、こちらの学校ならではの試みだと思います。
でも、日本でも校庭とかならできそうだけどな~。子どもはとても楽しんでくれていて、嬉しいです^^
まあなんだかんだ、楽しくやれてる最近でした
また来週♪