青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

ナミビア~全国統一学力テスト+休みの話~

今日は火曜日,ナミビアからお届けします。

 

最初に少しターム休みについての話を。

ナミビアは3学期制で,現在1学期が終わり,先生たちは4月17日から

5月9日までのターム休みに入っています。

同期隊員の話を聞いていると,若干時期は違うものの,

4月~5月,7月~8月,12月の間にターム休みがあるみたいです。

 

日本の先生たちは,学校が夏休みでも冬休みでも,

いつも通り出勤して,プール開放や課外学習,部活,事務作業,次の学期の準備

などをします。もちろん休みも取れますが,学校閉鎖日は1週間ほどです。

しかし,ナミビアでは,生徒が休みに入ると,その2,3日後には先生たちも休みに入り(政府のカレンダーで決められている),休み中は誰も学校に来ません。年間で約2ヶ月ちょっとは休みになる計算です。こんだけ休んでいて帰国後が心配…(笑)

 

ちなみに,青年海外協力隊は年間で20日間の任国外旅行が許されています。

任国外旅行とは,決められた近隣国を20日内であれば,自由に旅行して良い

という制度で,学校隊員は主にこのターム休みを使って任国外旅行をしています。

わたしもこの制度を利用して,マラウイザンビアに行きました。

 

同じ学校にいるアメリカのボランティア,ピースコーの話によると,

ピースコーの制度はもっと厳しいらしく,年間で休みの申請ができるのは24日だそうです。一見,協力隊よりも多そうに見えますが,これは国内旅行・国外旅行合わせて24日だそうです。つまり,休暇として学校を離れていいのは年間24日だけで,あとはターム休みだろうがなんだろうが,任地で活動を,ということだそうです。

うちの学校は村にあり,結構な子どもたちが寮生活をしているので,ターム休みに入ると,寮の子たちはみんな実家に帰っていきます。もちろん先生たちもみんな自分の家に帰ります。学校の門には鍵が掛けられてしまうので,学校内の職員寮にただ一人残るピースコーは,学校の塀を乗り越えて出入りするみたい…。ターム休み後,ピースコーと話すのが楽しみです。

以上,お休みについての話でした。

 


さて,今回の本題!!

今月のブログ内共同企画は【全国統一学力テスト】です。

どれぐらい計算ができるのか,このブログを書いている隊員の学校で

同じ計算問題を解き,学力を確かめてみよう!という企画です。

 

問題はこんな感じ☟

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列ごとにAとBの2種類を配り,カンニングできないようになっています。

 

うちの学校では,Grade6で実施しました。

最高点は満点の20点,最低点は2点でした。

この学力差を同じ教室で埋めるのはおそらく無理なのでは,と思ってしまう…。

 

さて,このテストの結果を見て思うこと。

子どもたちの伸びから見ると,九九は1月に比べてマシになったような気がする。

けど・・・

繰り下がりのある引き算

2桁×2桁

そして

わり算!!!

これらが苦手であることが顕著に分かった。

知ってたけど・・・

顕著に数字で表れた(笑)


特に(14)2桁×2桁と(20)3桁÷1桁は正答率20%という結果になりました。


(11)の2×8と3×5の掛け算は正答率96%でしたが、(12)の9×□=63と8×□=72の正答率は48%という結果に。これはきっと8と9の段を覚えられている子が半数しかいないことを表していると思います。

 (13)の2桁×1桁が80%だったので、それを(14)の正答率アップへと繋げていきたいと思います。


内容が難しくなっていくのに,必要な学力が積み上がっていない子たちが

多すぎる。この底上げをどうしていくか,残りの活動の課題につなげていきたいと思います。