青年海外協力隊 算数・数学ブログ

協力隊員が任地・任国の算数・数学~生活・旅行事情まで、幅広く紹介するブログです

新卒で協力隊に受かるには。自分に出来ることは何か考えよう!

どうも~カオルです。

 

2018-1次隊として、南アフリカ共和国へ派遣されていました。

職種は小学校教育。

大学を卒業後、新卒で協力隊に参加。

 

就職が決まる前に、自分が後輩隊員の人たちの少しでも助けになれるよう、新卒の子向けの記事を書いています。

 

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

 

kyouryokutaimath.hatenablog.com

 

 

 

今日は僕が思う、「新卒で協力隊に受かるために」というお話し。

 

 

きっと現在このブログを見ている人で、新卒で協力隊に受かるかな?

 

 

と思って不安な人はたくさんいると思います。

だからそんな人に、「こんな所を確認しておくといいよ」というお話。

 

今日お話する内容は、

 

①応募する職種

②職種の倍率

③自身の経験や資格

④情熱があるか

 

 

それでは見ていきましょう♪

 

 

①応募する職種

 

協力隊にはたくさんの職種があります。

 

小学校教育、中学校教育、美容師、助産師、看護師、スポーツ教育

 

いろいろな仕事がある中で、一つに職種を絞って受けなければいけません。

この職種選びがとても大事で、一つの職種群の中でしか受けられないので、

「美容師と助産師」、「小学校教育と青少年活動」

 

のように選択するわけにはいきません。

 

例えば、

 

「小学校教育」という職種で絞った後に、

派遣されたい国や細かい仕事内容(例えば算数教育or理科教育)で選ぶという流れ。

(第三志望まで書けます)

 

まずは自分自身が、どの活動を行いたいのか。

 

自分が行いたい活動が特にない場合は、

「どの仕事なら自分に出来そうか」

という視点で選ぶと、選びやすくなると思います。

 

協力隊に行く人が皆、ボランティア精神旺盛なわけではありません。

 

海外に住んでみたい人もいれば、海外で働いてみたいという人。

本当に様々。

だから、「○○がやりたい!」っていうのがない人は、以外に居ます。

その時は、「○○なら自分にも出来そうだな~」って考えてみると良いかもしれませんよ♪♪

 

特に新卒で資格がないけど、協力隊に行って海外に住んでみたい子は多いはず。

自分に出来そうなことはないかという視点で、考えてみてください。

 

 

②職種別の倍率

 

協力隊に行けるかどうかにとても関わってくるのが、この職種選び。

全然職種によって倍率が違います。

 

https://wakajps.com/blog/jocv-pass-rate/

 

この方のブログに、倍率等々が載せてあります。

確かJICAも出してたはず。

 

協力隊内で、ニッチでなく、比較的倍率が高い職種として、

 

・青少年活動

・コミュニティー開発

・教育系

 

が挙げられます。

 

また実際に派遣される人数が多い職種として、

 

・青少年活動

・コミュニティー開発

・学校教育

 

が挙げられます。

 

なんでも全体の三割の人が、これらを含めた約五職種に集まるという噂もあります。

(真偽は定かではありません)。

 

青少年活動・コミュニティー開発は、特に資格がいらないため、

応募者が殺到しやすいというのは実際にあって、

あんまり新卒で行く子の割合が高いイメージはないです(いることにはいます)

 

 

 

③自身の経歴や資格

 

 

協力隊は、フラ~と受けたら受かるものではないと、

今このブログを書いていて少し思いました。

でもきちんと準備をすれば大丈夫。

 

新卒の子に経験がないのはJICA側も理解しているので、

その中でフレッシュさ、やる気、根性をアピールしましょう。

(例えなくても、面接はプレゼンです。準備がモノを言います。)

 

 

新卒が多い職種としては、

 

圧倒的にスポーツ系と小学校教育。

 

私が応募した小学校教育に関していえば、免許&大卒の用件が多いので、

それに合致すればあまり落ちることがないと思います。

実際に出た倍率も見たことがあるのですが、合格者数が募集総数を割っていました。(求められてる数に対して、応募を満たせていない)

そのぐらい人手不足です。

 

でも免許は四年間かけて取るものだから、

そんな前から協力隊に行くことを考えられませんよね・・

 

反対に免許がいらない小学校教育の案件等は、

新卒では難しいかもしれません。

なぜなら、学校教育に携わりたいという社会人経験者は多いため、

倍率も高くなってしまいがちだから。

アートとか、音楽系ですね。

 

またスポーツ系の隊員ですが、

私の感覚だとみんなしっかりとした実績を残してるイメージ。

 

しっかり大学でスポーツをやっていたり、

全国レベルを経験したことがあったり。

全国に出場するってすごいことですよね。

 

なので日体大等の体育大学系の人が、スポーツ系の新卒には多いと思います。

新卒のボリュームゾーンと言えるぐらい、

スポーツ系隊員には新卒が多いので、

もしあなたが真剣にスポーツをやっていたならば、

チャレンジしてみるのもいいかもしれません。

大学でスポーツをやっていた、高校時代に真剣に打ち込んでいた等あれば受かりやすいと思われます。

 

今思い返すと、免許とか必要ない職種において、

新卒で合格するのは少し難易度が高そうですね・・

 

でも本当に、いることにはいますし、数も少ないわけではありません。

その人たちがスーパーマンであるわけでもないです。

 

そんな時は、自分の大学の学部と結びつけられる職種だったり、

自分の経験が活かせる職種を受けてみると良いと思います。

 

全く自身の経歴と関係ない部門と言うのは、

難易度が上がると思うので、しっかりESを書いて、

きちんとやる気をアピールしましょう。

 

 

④情熱があるか

 

最後はなんだかんだ情熱があるかどうか。

(ちょっと適当だけど・・)

 

本当に自分は協力隊に入りたいのか。自分のゴールは何か。

途上国で何を達成したいのか。

自身のキャリアにどう活かしたいのか。

 

協力隊はゴールではありません。

一通過点に過ぎません。

 

僕自身、協力隊に行って○○を成し遂げたいというのは無かったですけど(笑)

 

 

でも、

 

「海外に住める」

「海外で働ける」

「二年間、自分の将来について考えられる」

「行けば必ず成長できる」

 

等のことは考えていたので、

協力隊はゴールではなく、自分のやりたいことを達成する一手段に過ぎませんでした。

 

もちろん、

「途上国に住む貧しい人たちの手助けになりたい!」

 

というのも、素晴らしい目標だと思います。

 

「自分はボランティア精神がないのに、協力隊を受けてよいのだろうか・・」

とは思わないで欲しいです。

 

本当に人は様々。いろんな考えの人がいます。

 

いいじゃないですか。

自分の目的のためにJICAを利用するぐらいの気持ちで入って。

 

新卒の子の中には、

「まだやりたいことが見えない」

「考える時間がほしい」

「就活に乗り遅れてしまった」

 

いろんな理由があると思います。

 

もしあなたの中に、海外に行ってみたい気持ちが少しでもあるのなら、

青年海外協力隊にチャレンジしてみましょう。

 

「英語に自信がない?」

 

訓練所に入ってから猛勉強した同期の新卒をたくさん知っています。

ちなみにJICA訓練所で二回語学テストがあるのですが、

英語で基準を満たさなかった(派遣取り消しになった)人はいません。

 

合格する=派遣可能

みたいなもんです!

 

語学はすごく話せるわけではないけれど、

現地に溶け込んで、活動としての成果を残している人なんてたくさんいます。

 

そんな人がみな、社交的なバリバリの人って訳でもありません。

 

「出来ない理由を考えるのではなく、どうやったら出来るかを考えよう」

 

僕も大事にしています。

 

そこに機会があるのなら、チャンスをつかもう♪

 

 

おわり

協力隊経験は転職時に評価されるのか(新卒協力隊の人へ)

どうもカオルです。

 

ブログ全体としては休止期間なのですが、どうやら再派遣の可能性が低くなってきたので、今後協力隊に応募したいと考えている新卒の子のために、少しでも情報を残したくてこのブログを書いております。

 

ちなみに私自身は、2018年度1次隊として、南アフリカ共和国の小学校で算数教育隊員として派遣されていました。

 

現在コロナウイルスの影響で日本退避中。

JICAの方から、このまま再派遣されない場合、帰国した日から四箇月を持って契約終了とお達しがありました。

 

しかも転職市場はコロナの影響をもろに受けていて、求人数も激減。

そんな状況下で転職活動をしている身として、今後新卒で協力隊へ行く人に知っておいて欲しいこととして、この記事を書いております。

 

 

本日の内容は

 

①新卒協力隊は評価される?

②どんな質問をされる?(協力隊の経験を活かすには)

③帰国前にやっておいたほうが良いこと

④私の場合

 

 

に分けてお話しようと思います。

 

 

①新卒協力隊は評価される?

 

結論から言いますと、

 

「特別の評価はされない」

 

僕の感想はこれです。

協力隊に行っていたということが、各段プラスに働くわけではありません。

 

ですが業界にもよっては評価されるとも思います。

例えばJICAは国際協力に関わっていた人を取りたがると聞きますし(JICA中途採用に入りたい方)、教員でしたら協力隊経験というのはとてもプラスに働くと思います。

地域おこし協力隊等でも有利にはなるとは思います。

 

ですが、

 

「協力隊に行っていたから、その経験をアピールすれば海外に関わる仕事で有利になる」

 

とかではないように思われます。

 

実際に転職エージェントの方にお聞きした際にも、

協力隊は年齢によっては社会人としてブランクに見られるとおっしゃっていました。

新卒とかであれば社会人云々の話はなし。

 

 

もし協力隊に新卒で行った場合、転職市場での価値は「第二新卒」になります

もちろん社会人経験がある方よりはポテンシャル面を見られるものの、やはりその分野の専門知識があるか、しっかりとした社会人経験があるかを重視されるように感じます。

 

現に四・五社面接を受けましたが、面接担当者によっては協力隊での活動について聞かれることなんてほとんどありません。(私の場合、教師→関係ない職種、という事も関係しているかもしれません)

 

「協力隊が評価される」と思っているのであれば、

「しっかりとした実績がある」

「日本でも認められるぐらいの実績」

であるかどうかをきちんと確認することをお勧めします。

 

面接では必ず自己紹介の時間が初めにあるのですが、

 

「大学を卒業後、青年海外協力隊に参加しました。現地では約二年間、現地公立小学校にて勤務しておりました。職務としてはクラス運営、学校事務の手伝い、教科指導等の活動に加え、ミスコンテストを開催したり、現地語文法書を作成したりと、幅広い分野にチャレンジしておりました。現在はコロナウイルスの影響で日本へ退避しております」

 

私の場合はこんな感じ。

 

この後面接官がいろいろ聞いてくるのですが、協力隊での具体的な活動内容まで根掘り葉掘り聞かれることは、あまりありませんでした。

 

ですが面接官の方自身が個人的に協力隊を知っていたりすると、色々聞いてくれます。

でも選考自体にはすごく影響があるようには思えませんでした。

 

なぜなら企業は第二新卒を採用する場合、

「その子のポテンシャル」

「自社に合いそうか」

等々を見ているからだと思います。

二十代そこそこのペーペーの実績なんて、面接官の方から見たら大したことないですからね・・

 

俄然年齢が上がるにつれ、協力隊期間がブランクとみられる確率は上がるだろうなと、第二新卒の自分ですら感じました。

そのくらい日本はまだ新卒主義が根強いのかもしれません。

 

 

②どんな質問をされるのか?(協力隊経験を活かすには)

 

①でも述べましたが、面接官の方が協力隊に興味がある方ですと、

活動内容や現地の食事等々を聞いてくれます。

 

しかし特に興味がない方ですと、普通に職務説明(会社に入ったらどんなことをしたいか)をされ、職務内容に関したり、自分が準備してきた質問をすることになります。

 

僕が受けてきた中で一社、とても丁寧に協力隊時代について聞いてくれた会社があり、

 

・現地で文化・環境が違い苦労することがあったと思いますが、どんな点に苦労され、どのように乗り越えてきたでしょうか。

 

・わが社に入社すると○○の点で苦労するかと思いますが、どのように乗り切れるでしょうか。(協力隊での活動を踏まえて)

 

・協力隊時代に○○を頑張ったと書いていますが、具体的にもっと聞かせてもらえますか

 

等々、協力隊時代の経験をどう活かせるかを聞いてくださるところもありました。

 

僕だけではなく、多くの方が苦労して乗り越えてきたことがあると思うので、

自分の経験を面接前に整理しておくことをお勧めします。

特に第二新卒は、協力隊時代いろいろミスをすることも多かったと思うので、どのように乗り越えてきたかを話しやすいと思います♪

 

大事なのは、第二新卒はポテンシャル採用であること

協力隊経験を重視してくれる会社は、協力隊で鍛えられたメンタルの強さやタフネスに重点を置いていること。

 

色々チャレンジしたことや、苦労した点を話せるだけのエピソードをしっかりと固めておきましょう。

行く前であれば、協力隊に行った際に何事にもチャレンジすることを忘れずに!

失敗談も上手く話せば、アピールするチャンスです。

 

 

その他の点で僕が良く聞かれるなと思う質問は、

 

・将来のキャリアビジョン(会社の方向性と合っているか)

・やりたい仕事(応募している職務内容と合っているか)

 

この二つは絶対に聞かれます。

 

それ以外に何度も確認されるのが、

 

・長く働いてくれるか(特に大手・優良企業)

 

これは僕が応募している職種の特徴(経理職)もあると思います。

仕事を覚えるのに時間がかかるので、直ぐに辞められたら困るポジションだからです。

 

逆に一つの会社で長く働いてくれるのであれば、

経理職は未経験でも取ってくれる可能性があるので、

向いてる方には良いと思います。

ただ協力隊経験者ということで、

また国際関係に興味が湧き仕事を辞めてしまうのではと思われやすいので、そこは建前でも長く働けると言いましょう。

 

 

 ③帰国前にやっておいたほうが良いこと

 

私が思うに、これは資格の勉強です。

 

自分が行きたいと思う仕事に関する資格、もしくは行きたい分野がないのであれば幅広い分野で使える資格(英語等の語学・簿記等、社会人なら取っておくと良いようなもの)が良いと思います。

 

資格の良い点は二つ。

 

(Ⅰ)その人の能力を具体的に証明することができること。

 

スペイン語話せます。

でも会社側とすれば、その人の言っていることは本当なのかわからないですよね。

もしかしたらはったりかもしれません。

 

資格さえあれば、自分のその分野におけるレベルを具体的に示せるので良いと思います。

 

(Ⅱ)努力をアピールできる

 

どちらかというとこっちの理由。

資格を持っていれば、私はこのぐらいのレベルの資格なら取ることが出来ます=ポテンシャルがあります。

だから初めての仕事でも努力できます、とアピールが可能です。

 

協力隊に行っている際に、全然関係ない分野の仕事がやりたくなり、

そのための資格を取った場合、実務経験はアピールできないですよね。

でも資格を持っていれば、自分の応募している職種に対しての意欲を示すことが出来ます。

 

もし特に行きたい分野等がないのであれば、

協力隊にせっかく行っているので、

語学の資格を取ることをお勧めします(英語に限らず)。

 

もう一度言いますが、

資格は「仕事ができること」をアピールするのではなく、「努力が出来ること」をアピールする

上で非常に重要です。

第二新卒では仕事が現時点でどれだけできるかよりも、「どれだけの仕事が出来そうになるか、会社に貢献してくれそうか」というポテンシャル採用なので、「努力が出来る」ことをアピールできれば大きな武器となります。

 

実際に私も面接で言われるのは、「○○君には、即戦力として働けるとは思っていません。なので仕事を急速に覚えることが出来るかどうかのポテンシャルを見ています」と、結構率直に言われます。

 

 

④私の場合

 

「そんなこといってあなたはどうなの?」と思われますので、僕の事例を最後に。

 

*資格*

普通自動車

大型二輪

TOEIC910点

 

この三つ。

 

TOEICに関しては、協力隊に行っている間に取りました。

(試験のためだけに一時帰国しました)

 

協力隊に行って最初の半年は、仕事や生活に慣れるために必死だと思います。

ですが、必ず自分の時間が取れる時期が来ます

僕もTOEICの勉強に、約半年以上時間をかけて、総計500時間ぐらい勉強しました。

毎日二・三時間をコツコツ。週末は少し多めに。

 

現在英語は使わない仕事にも応募していますが、やっぱりTOEICの点数を持っていることは、「この子はポテンシャルがありそうか」「努力できそうか」という点で、企業に評価してもらえています。

 

企業としては、英語が話せる人材が第一(グローバル展開している企業になればなるほど)。

そして第二言語は派遣されてから覚えればよいというスタンスです。

日本企業における海外の仕事は英語業務がメインですので、先ずは英語をやることをおすすめします。

+αで、中南米や東南アジア(日本ビジネスの中心)に支社がある場合は、その国に派遣される際にその国の言語が話せれば大きなアピールポイントになるでしょう。

 

 

この記事を見る方の中には、

新卒のカードを捨てて協力隊に行くことに、抵抗がある人も多くいると思います。

「国際協力の道に進んでみたいけど、JICAは入るのが難しいし、かといって協力隊は自分のキャリアにブランクになるのでは・・」

僕もすごく気持ちがわかります。

 

JICAは「協力隊に行っても就職は大丈夫!」なんて言っていますが、

実感としてサポートはほぼないです。

もっと具体的に言えば、良い大学を出た人が新卒で入れるような企業の求人はほとんどないですし、就職斡旋はしてくれません。

もしあなたが、良いキャリアを歩める可能性のある人なら、協力隊に行くことはとても悩むでしょう。

 

勉強して、良い大学に入って、良い会社に就職して、幸せな家庭を・・・・

 

 

ですが、

協力隊自体はとても良い経験が出来ますし、人生にとってかけがえのないプラスとなる

でしょう。

 

僕自身も協力隊出身者ですし、もちろん背中を押したいです。

でもきちんと現実も認識しましょう

そして日本に帰ってからの評価は厳しいと認識したうえで、

自分は協力隊に行っても努力をし続けるという誓いを立てましょう。

 

もしその自信がないのであれば、新卒で就職して、そのあと協力隊に応募することもできます。

巷で言われているように、新卒就職が一番難しいところに行ける可能性がありますから。

 

でも、

良い会社に行くことがあなたのやりたいこと?

何が自分自身がやりたいの?

どうしたら自分がワクワクするの?

 

ここら辺は考えましょうね!

協力隊での経験を糧にして、自分の道は自分で切り開く!

ぐらいの気概を持っている人のほうが大成はすると、個人的には思いますよ^^

 

 

最後に夢がないことを言ったかもしれませんが、

 

用はいつでも自分次第

 

自分を信じてくださいね。

 

皆さんが後輩隊員となるのを、楽しみにしています^^

 

 

おわり

ブログ休止のお知らせ

 

どうも。月曜日担当のカオルです。

 

 

既にご存じの方も多いと思いますが、全世界的に青年海外協力隊員が日本へ一時退避しております。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-00000048-jij-int

(URL:Yahoo News)

 

その他新聞各社でも似たような報道をされております。

 

国によってばらばらなのですが、3月中旬~下旬にかけて多くの隊員が帰国しました。

 

このような緊急事態の際、改めて自分たちは守られているということを強く感じました。

 

各地で航空便の欠航が相次ぐ中、JICA関係者の方々が対応してくださったおかげで、無事に日本へ帰ってくることができました。

 

南アはまだよいですが、世界には医療環境もままならない国は多くあるので、その国で感染してしまった場合、死の危険性もあります(既存症やご年配の方は特に)。

 

そういった点でも、衛生環境を管理できる日本に帰れたという点は、非常に良かったです。

 

この場を借りてお礼を言わせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

 

 

ちなみに帰国後は2週間の隔離要請があり、一般の方との接触を避ける形で隔離されておりますので、その点はご安心ください。

 

また、

 

それに伴い、このブログも一時休止させていただこうと思います。

 

このブログは本来「発展途上国の現場における算数教育の現状を伝えていこう」という目的で始まったため、現在日本にいなければならない以上、一度休止という形を取ったほうが良いのかなと思いました。

 

正直、再開のめどはついておりません。

 

世界的にもコロナウイルスはとどまりを知らず、アメリカでも外出禁止要請が4月の末まで(トランプ大統領の発言では)、日本の自治体においても土日の外出自粛令を出している所があります。

 

今後検査結果が次々と出てくるため、直近では感染者の数は増えて行くこととなるでしょう・・

 

 

 

の任国、南アフリカ共和国でも、感染者の数が3/28(午前)時点で1170名となっております。

 

初めて感染者が確認されたのは、3月中旬だったので、あれから一気に増えたことになります。

 

南アでは大統領令によるロックダウン(戒厳令のようなもの)が敷かれ、徹底的に外出を禁じる措置が取られているようです。

 

向こうにいる大家さん家族や知り合いの人たちが、私自身もとても心配です・・(向こうの居住環境や衛生環境的に、コロナの広がりは止めようがないと個人的には思っております・・)

 

JICA側から再赴任時期も知らされていないので、私の場合は任期が残り短い中(2020年7月2日まで)、再赴任出来るかどうかもわかりません・・

 

 

非常に残念ではありますが、青年海外協力隊 算数・ブログ」は一度休止とさせていただきたいと思います。

 

読者の方には大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い致します。

タンザニア北部 人生、上手くいかないもの

金曜日担当のタツです。
 
 

ちょっと間が空いてしまいました。
 
 
 
さてさて、とても大変なことになりました...
 
ご存知の通り、コロナウイルスです。
 
 
世界各国に散らばっている協力隊員も全員一時帰国の措置を取られました。
 
私、タツ(タンザニア)はつい先日の26日に帰国しました。
 
 
じゃぱんナウ。
 
 
本当に、今回の帰国を手配してくださった調整員の方々、ありがとうございます。
 
情報が数時間ごとに二転三転する中、しっかりと対応してくださいました。
 
 
 
と、ここでコロナの話をしても仕方がないので、
 
途上国の数学の話でもしましょ٩( ''ω'' )و
 

実はここ1か月ほど、バタバタしておりまして(コロナとは別件で)
 
任地にいないことが続いていました。
 
(そのせいでもあって更新できませんでした..)
 
 
そのとき取った対応策として、

 

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プリントを作ってました。
 
 
プリントごとき、どこにでもある・誰にでも作れる内容です。
 
ただ、一点試験的にしたのが、「予習としてのプリント」です。
 
 
普段いない時は「復習としてのプリント」が定石だと思います。
 
教師がいなくてもできるように。
 
 
でも、自分がいない時でも授業が進めれたらなー、と
 
少しでも前に進ませたい思いから
 
試しに生徒たちにさせてみました。
 
 

皆さん、公文知ってますかね
 
「公文いっくもん」
 
のやつです。
 
 

そんな感じで作ってました。
 
例題を示して、簡単な問題→ちょい難→新たな例..
 
 
公文にも良い悪いはあります。
 
なので、
 
(生徒には申し訳ないですが)
 
被験としてやってもらいました。
 
どこを改善したらうまくいくかなー、わかりにくい所どこかなー、と
 
タンザニア、ここの生徒に合ったのはどんなのかなー、と探りを入れました。
 
 

ちょっと余談で
 
タツは、
 
公文で生徒として12年間、スタッフ(アルバイト)として6年間お世話になりました。
 
20代後半の現時点で、
 
人生の7割、携わっていました(笑)
 
 
因みに青年海外協力隊になった要因はたくさんありますが、
 
その中の一つに公文に18年お世話になったのも一部ですが含まれてます。
 
数学が好きになったのがこれですからね(#^^#)
 
 
 
 
 
話を戻して
 
プリントの内容(単元)ですが
 
上の写真からご察しの通り
 
「統計」です。
 
 
実はここの単元は、今年始まる前からすでにプリントで実施するのを検討してました。
 
 
理由は
 
1. そんなに重要でない(試験にあまり出ない)
 
2. 昨年の最後の単元が統計、つまりその延長線上なので去年と被る所がある
 
 
というわけで、
 
自分が任地にいない時期を狙って(他の単元を先にする等の調整を行って)、
 
実施しました。
 
 
結果は
 
「思ったより上手くいった」
 
でした。
 
 
練習問題をノートに解かせて提出させてましたが
 
結構正答率が高かった。
 
他の生徒のノートを丸写しした輩もたまにいましたが(笑)、
 
大丈夫そうでした。
 
 
で、本当はこの後授業と言う名の「復習」をする予定でしたが
 
冒頭の記述の通り、日本に帰国状態となりました( ノД`)。
 
 
 
親バカならぬ生徒バカですが(;^ω^)
 
自分の担当生徒は賢い子が多いです(笑)

目標は、来年(自分はいませんが)の国家試験でもっと成績を上げる。
 
その基盤をしっかりしたいため、
 
土曜講座等も行いたいなー、復習用も作ろうかなー、と思ってた矢先でした。
 
 

しばらくは活動がストップです。
 
 

おまけの余談
 
 
ある日、JICAからメールで、「全員一時帰国」の知らせが届きました。
 
偶然にも、その前日、タンザニアで初のコロナ感染者が出ました。
 
その、初感染者確認の日は任地にいましたが
 
一時帰国知らせを受けたその翌日は全く別事情で任地を抜けて事務所に寄っていました。
 
またその同日、他国で前例があるからでしょう、タンザニア政府の判断は早かったです。
 
「明日から学校は一か月休み」令が出されました。
 
..
 
..
 
..
 
 

え、待って、
 
 
今事務所で、任地に帰るのは明日、
 
 
明日からは学校ない、隊員は近日中引き上げないといけない...
 
 
 

え、生徒とお別れの挨拶できないじゃん(;゚Д゚)
 
 
別れは突然と聞きますが
 
まさかこんな形で自分に来るとは...
 

そう考えると、色々やりたかったことができなかった思いが募り
 
後悔の念が後を絶ちません。
 
 
思ってもしょうがないですが、
 
あれを、これをもっと早くやり始めたらなー、と感じずにはいられませんでした。
 
 

自分は7月で任期は終わります。
 
もし、後3か月内に本部から「戻ってよい」の判断が出なければ
 
自分はタンザニアには戻れずに任期が終わってしまいます。
 
 
仮に許可が下りても、
 
タンザニアは6月は長期休暇で1か月休みなので、
 
(今回の措置でこの長期休暇が変動する可能性もありますが、)
 
5月までに戻れない場合は学校の活動ができなくなってしまいます。
 
 
そんなこんなで失望してた時、
 
帰国前日、調整員の方と話して
 
「学校内の活動ないにとどまる必要なくない?」
 
と言われました。
 
 
それにちょっとだけ救われ、
 
今は戻れた時用に下準備を行ってます。
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まさか昔使っていたスライドを活用するとは..後は英&スワヒリ訳
 
 
 

今できることを。
 
 
 
 

元気に過ごしております。
 
しばらくは日本からの投稿になりそうです。
 
後、画像のアップロード等ネットの速さに驚いてます。

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今年は桜なんて見れると思ってなかった...


ではまた次回。

南アフリカ共和国 ~子どもを町に連れて行ったよ&コロナウイルス~

どうも~ 月曜日担当のカオルです。

 

南アではターム1が終わり、いよいよ10日間ほどのタームホリデーに入ります!

 

と思いきや・・

 

JICA隊員は全世界で一斉日本一時退避となりました・・

 

https://www.fnn.jp/posts/00434222CX/202003200621_CX_CX

 

このことについては来週の記事で書きたいと思います。。

 

 

 

日のテーマは、

 

「成績優秀者とご褒美代わりに、日帰り旅行に行ってきたよ!」

 

という話。

 

 

私の任地にはもう一人日本人の方が派遣されていて、その人と話している時に、「成績が良い子を町に連れて行ってあげたら、いろいろ外の世界も見られるし、普段とは違うものを食べたりして良い経験を出来るんじゃない?」

 

みたいな流れになり、今回の企画が実行されました。

 

僕は算数の成績上位者上位5人に、

 

1位の子 5枚の紙に書かれた数字(例:1、2、3、4、5)

2位の子 4枚の紙に書かれた数字(例:6、7、8、9)

3位の子 3枚の紙に書かれた数字(例:10、11、12)

4位の子 2枚の紙に書かれた数字(例:13、14)

5位の子 1枚の紙に書かれた数字(例:15)

 

とし、BINGOの機械でガラガラ~ っと。

 

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お馴染みガラガラ

 

 

もちろん1位の子の確率が一番高いし、5位の子は確率が低い。

 

でも5位以内に入れば、誰にでもチャンスはある形式です。

 

それに、普段とはまた違ったやり方で面白かった><

 

 

そんなこんなで6年生から2人、7年生から2人を選びました。

 

 

中学校隊員さんのほうでは、Grade9(日本の中3)から4人選んでいました。

 

土曜日朝7時集合で、1人を除き7人(中学校4人、小学校3人)全員その場にいました。

 

1人は当日来ませんでした(後で聞いたところによると、待っていたけどすれ違いだったようです)

 

タクシーがちょうど行ってしまったところだったので、Tshixadza(チクワザ。隣村)まで歩くことに。

 

1時間かけて到着。(8時)

 

そこからタクシーに乗り込み、2時間以上かけて町へ。結局目的であるマカドという町に到着したのは、出発してから3時間半後でした。

 

 

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コンビでGO!!!

 

 

 

まず最初に向かったのは、町の図書館。

 

 

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図書館へ歩いて向かいます

 

 

 

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図書館の入り口

 

急な訪問だったのにも関わらず、図書館の方が丁寧に説明してくださりました^^

 

 

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本の箇所や図書館のお仕事の説明

 

これを聞いてる子どもたちの態度がまた良い。

 

しっかり頷いたり、きちんと反応したり。後ろの方でふざけ合うなんてことはしません。

 

やっぱり成績上位者は違いますね~~~

 

 

あまり時間は取れなかったのですが、本を読む時間も。

 

 

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本を読んでいる時の集中力もすごい。

 

静かに、お互いに干渉せず読んでいます。

 

成績上位者は違いますわ~~~

 

 

ここら辺で11時半ごろになったので、お昼に向かう事に。

 

「もうそろそろいくから、本を読むのをやめよ~」と言った時の、子ども達のもっと読みたそうな顔。

 

先生嬉しいです。

 

 

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マカドの町を散策しながらレストランへ向かいます

 

 

実はこの町、昔の白人居住区。黒人は立ち入り禁止でした。

 

今はそんなことはありませんが、今でも白人が住んでいるため、アフリカーンス語(南ア白人の言葉)で書かれた看板や、大邸宅、私立小学校や幼稚園も見ることが出来ます。

 

そんな歴史を説明したり、Gogogoの様子と比べてみながら歩いて、子どもたちには軽めにいろいろ考えてもらいました。

 

 

お待ちかねのお昼タイム。

 

子どもには、「ジュースもっと飲んでもいいぞ^^」と大盤振る舞い。

 

 

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いっぱい食えよ~~

 

 

でも結局子どもたちはジュースたくさん飲みすぎたせいでおなか一杯になって、結果食事代が安く浮きました^^

 

先生たち「いっぱい食べろよ~」

 

子ども「もうおなか一杯です・・」

 

それはそれでこっちとしてはラッキー(笑)

 

僕らも子どもの横でお酒、少しいただきました。

 

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トースト!!

 

 

最後はみんなでコンビに乗り込み、途中バスに乗り換えGogogoまで。良い旅でした><

 

 

 

感想

 

回の子どもたちは出来る子たちの中で選んで連れてきたからか、とても集団行動もさせやすかったです。

 

先生の指示は良く聞くし、決まりを守って遊ぶし。

 

食事の時には「算数や数学の問題を出して、当たったらドリンク飲んでも良い」という風に遊んでいたのですが、みんな一生懸命考えますし、自分の問題でなくても「私わかる!!!」と意欲満々でした。

 

もうね、楽しすぎる。

 

子どもたちの中には、「こういう取組をやってくれたらターム中も頑張れる」という子もいました。

 

そもそもこういう子たちはこういったご褒美があっても無くても頑張るのですが、より頑張ってくれるならばなにより。

 

とても良いお金の使い方をしたなと思いました^^

 

 

 

~今週の一考~

 

コロナウイルスによるアジア人差別

 

 

こ最近、コロナ関係で差別的な態度を取られることが数回ありました。

 

ついには任地の村でも、私立の小学校に通っている子どもから

 

「You have corona?」

 

とからかわれました。

 

その時は冷静に、

 

「Do you have HIV? Check up youreself!!」

 

と返したら、

 

「Chinese have coronavirus!!!」と言って走り去っていきましたけど(笑)

 

それを見てた僕の教え子たちは、僕が「Do you have HIV?」と聞いたタイミングで大爆笑してました。

 

 

また今回街に行った際、

 

向こうから握手をしようとして来て、「Oh! Corona!」とかわされたり、

 

「Hey!! CHINA!! Corona!!!」と散々でした。

 

僕は「Hey! Monkey! HIV!!」と言い返しましたが。

 

このHIV返し」は南アにおいてかなり有効で、ほぼ速攻で黙ります。言われて嫌ならいうなよと。

 

今回は子どもたちも一緒だったのにこういう事をやってくるあたりが、うんざりしてきます。

 

でも子どもの手前、言い返さず大人な態度を取るべきだったとも・・

 

ですが、そういった場面を子どもが見たのは良い経験になったと思います。自分たちは自国で差別されないですからね。

 

僕がこういう時に思うこと。

 

絶対に人は肌の色、宗教、人種で差別されるべきではない。人は能力や人柄によってジャッジされるべきだということ。

 

日本でも嫌韓、嫌中が話題になることがあります。

 

個人のそういった感情は、仕方がないことだと思います。

 

しかし12月に書店に行った際、ある書店で「嫌韓コーナー」というモノを設けていました。

 

僕は韓国人ではないですが、とても嫌な気持ちになりました。

 

もしこれを韓国人の方が見たら、どういう気持ちになるでしょうか。そしてそういった人たちが韓国に住んでいる日本人に対して同じことをしたら、差別をされた側はどう感じるでしょうか。

 

一書店まで、そんなことを始める日本社会に疑問を感じた瞬間でした。そういって注目をひくことで、売り上げが上がるのかもしれません。ですが社会的責任がある企業が社会規範に反することで利益を上げても良いものなのでしょうか。

 

僕は韓国人・台湾人・中国人。同じぐらいの世代の人と話したことが何度もあります。

 

その際に、そんな小さなレベルのことでいがみ合っている人たちを見たことがありません。お互いに互いの文化を知りたがり、言語を知りたがり、その人の考えを知りたがります。

 

僕も同じです。僕を見て日本人はみんな僕のようだと思ってほしくありませんし、日本人からしても迷惑な話でしょう(笑)

 

あくまで一個人にすぎません。

 

そういった民族や肌の色で差別をしようとする人は、今まで差別を受けたことが無いからかもしれません。

 

もし差別をされたのなら、それがいかに理不尽で屈辱的か知っていると思います。

 

国内しか知らない人が外国人を差別し、国外に住んでいる人たちがその国で差別をされる。

 

そんな世の中であってほしくないと思います。

 

 

 

そんなこんなで今は日本のつくば市にて、一時隔離中。

 

早く外に出たい・・

 

 

 

それではまた来週♪

南アフリカ共和国 ~放課後PC教室と隊員報告会~

 

どうも~ 月曜日担当のカオルです。

 

GogogoではついにTerm1(一学期)テスト週間が終わりました。

 

来週からは子どもが徐々に来なくなり、金曜日(20日)に子どもへレポート(通知表)を返して終わりになります。

 

また最近頻繁に全国規模でLoadshedding計画停電)が起こっています・・

 

これが起こると、電波&電気が使えなくなり、本当に退屈。現在、一日の大半これが起こっています。原因は政治のせいだとかなんとか。何やってんだか・・。電気の安定供給は産業が発展するうえで必要不可欠なのに><

 

 

①PC教室

 

 

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小学生が中学校のPC教室を使って学んでいます

 

人的にTerm1(1学期)からGogogoの子どもたちを近くのセカンダリー(日本でいう中高に当たる)に連れて行き、PC教室をするという試みを行っています。

 

まだ7年生(中1)と6年生1回ずつしか出来ていませんが、Term2も行っていきたいなと思います。

 

 

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みんな熱心

 

問題は誰に引き継いでいくかなのですが、このPC授業を担当してくださっている現地人がやる気のある方で、僕が居なくなった後も子どもたちが来ても良いと言ってくださっているため、その方に引き継いでいこうかなと思っています。

 

 

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PC教室を実施してくれているDavid

 

やっていて思うことは、「子どもは学ぶのが早い」ということ。

 

PCのオンオフやログイン・ログアウトだけではなく、ワードを使って文字を大きくしたり小さくしたり表を作成したり等も行ったのですが、次々とこなしていきました。

 

 

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文字を大きくしたり小さくしたり

 

結局1時間で終わらす予定も1時間半以上になってしまい、さすがに疲れてだろう・・ と思いましたが、子どもは「まだやりたい! 次も絶対来る!」という意欲的な態度を見せてくれました。

 

彼らがセカンダリーに入れば必然的に授業としてはあるのですが、やる気がある今のうちに基礎を学んでもらえればと思います。金曜日にセカンダリーまで行って帰ってくる(山道を30分)と疲れはしますが(笑)

 

それに自ら学ぼうという姿勢は大事ですしね^^

 

 

 

②隊員報告会

 

2019年2月26日(水)にあった南ア・レソト・スワジ隊員報告会について、1人教員として派遣されている方が居たので、その方の報告をご紹介させてもらいたいなと思います。

 

協力隊の活動では、職種が同じ場合多くの人の活動が似てくると思いますし、参考にもなると思うので、シェアさせてください♪

 

 

国:エスワティニ

 

配属先:セカンダリー(中高)教員

 

 

配属先の良い点

 

・教員が比較的真面目

・勤務管理が厳格

・教具が揃っている

・学校がきれいに保たれている

・成績管理が出来ている

 

 

配属先悪い点

 

・授業時間中に会議

・Term3の水曜午後は自習

指導力のばらつき

・授業時間の不足

体罰

 

 

個人的な感想

 

彼の学校は、エスワティニ内でも学業優秀な学校らしく、先生方の規律はある程度しっかりしていることが伝わってきました。またそれを維持するための出勤簿制度や、授業の振り替えを書くための専用書類もあると聞き、非常に進んでいるなと思いました。

 

悪い点である「授業中の会議」は、こっちあるあるですね。授業が終わると先生方は帰ってしまうので、必然的に授業時間内にやらざるを得ません・・

 

指導力のばらつきについても同じで、ある程度しっかりとした指導をされる先生から、「こりゃだめだ・・」という先生まで様々。これはどこの国でも起こり得ますよね・・?

 

 

活動の成果と反省

 

成果

 

・板書の定着

・補習人数の増加

・子ども同士の教え合い

・教授法の技術移転

 

反省

 

・宿題提出率

・あきらめている生徒

・授業規律

・教員を巻き込んだ活動

 

 

感想

 

生徒の教え合いの推奨は、このブログ内でもタツが紹介していましたね。補習に関しては最初出来ない子を対象にやっていたが、最後の方は自主にして、主に出来る子が参加していたとのこと。

 

僕個人的には、セカンダリーレベルで出来なくてやる気のない子を無理やり残す必要性は感じません・・。「自分の将来については自己責任」という考え方に基づくと。

 

授業規律に関しては、この隊員さんは体罰をしないので、生徒から舐められて規律を維持しにくかったとおっしゃっていました。他の先生方の授業では先生が体罰をするのに、そこで一教員がしないと、生徒は尊敬するのではなく舐めてくる。

 

尊敬の獲得は時間がかかりますからね・・

 

難しい問題の1つです。

 

 

その他の活動

 

・地理の授業(日本の地理や歴史)

・絵本読み聞かせ(休日に公園で。小さい子を相手に)

・お遊び

・日本人祭り(エスワティニ隊員内で企画し、子どもたちにも手伝ってもらい、大規模なモノを開催。来場者は200人以上で、当日は地元のラジオやテレビ局も来場)

 

意外にその他の活動が参考になったりしますからね♪ 載せておきます。

 

 

この隊員の方は報告会でのプレゼン資料が、南ア隊員ファイル内に格納されて振り返りやすかったので、この場で共有させてもらいます。

 

 

~今週の一考~

 

病気になるとわかる、周囲の人のありがたさ

 

 

力隊員も、日本で住んでいる時と同じように病気になります。

 

それも風邪だったり、持病が再発したり、原因不明だったり・・

 

生活環境も人によっては日本にいた時より悪いので、それも相まって多くの病にかかります。

 

僕もお世辞にも「良い」とは言えない家なので、結構体調は崩したりします><

 

原因不明の発熱だったり、もとから起こりやすい皮膚病(アトピー系)だったり、ひどい下痢だったり。

 

こっちに来てから、自分の体はそういう面で強くないな~ と感じさせられます。しかも体が強くなるわけでもない(笑)

 

特にアトピー系は気を付けないと肌にずっと残ってしまうので、僕は嫌いです。

 

病気になっても、きちんとした町の病院までは3時間以上。本当に原因がわからない病気(例えば皮膚の病気とか)になると、1日かけて首都に上がって、首都で見てもらうしか方法はありません・・

 

そんな中で、「自分でご飯も作れない&洗濯できない」となった時、いつも大家さんが助けてくれます。

 

本当にありがたい。

 

洗濯物を干したり、ご飯を分けてくれたり、風に効くフルーツをくれたり。

 

この前は、「そんなに発熱が続いてるなら、一緒にクリニックに行く?(歩いて1時間以上)」とまで言ってくれました。

 

いや、遠いし、信頼性無すぎて行かなかったですけど(笑)

 

でも気持ちは嬉しいし、洗濯をしてくれるのは本当に助かります。

 

 

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こんな感じで大量にまとめて干します

 

 

土日体調悪くて寝てても、月曜日になったらまた学校行かなければいけませんからね^^

 

おばあちゃん。ありがとう。

 

 

 

ーー今週の簿記勉強時間ーー

 

14時間。

 

簿記2級の連結会計がわからなくて挫折しかかりました(笑)

 

金・土とサボってしまったことに反省。

 

 

 

それではまた来週♪

南アフリカ共和国 ~ワークショップに行ってきた♪~

 

どうも~月曜日担当のカオルです。

 

Gogogoでは今週の水曜日からテストに突入しました。

 

これが来週の金曜日(3/13)まで続き、その次の週はテストの集計と通知表の作成に費やされ、3/20に今学期が終わります。

 

 

 

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この大きさで小学5年生><

 

彼は英語の本(赤ちゃん用)を読んでいるのですが、それでもきちんと読めていなくてもう笑える笑える。子どものアホなミスは可愛くていいですね~~

 

 

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罰を受けていたため友達に先に帰られ、1人拭き掃除をする児童

 

1人は可哀そうかと思い、前の写真のチビ児童と本を読んで待っていました。俺も早く帰りたい。

 

ちなみに先週クラスの敷き布(子どもが教室で床に座る際に敷く大きな布)を洗わずに帰ったので、罰をくらっていたらしいです。自業自得なので庇いようはない・・

 

 

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テスト前の一コマ。本を一緒に音読(チベンダ語・・・)

 

テスト前は問題児を前に読んで、とりあえず何か勉強をさせています。放置しておくと勉強しないばかりか周りにちょっかいを出すので、こうやって一緒に何かをしてあげるのが一番なのかなと。

 

別に勉強のためではなく、周りにちょっかいを出させないためです・・><

 

 

 

 

閑話休題

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

て、

 

今日は私が行ってきた、南アフリカ共和国の教員向けワークショップ(研修)について、「こんなことをやっていたよ」と、ご紹介させていただきたいと思います。

 

この教員向けワークショップは大体ターム1回につき、一度歩かないかくらいで行われます。

 

それぞれ教科や学年の括りによって行われます。

 

小学校において使われる括りは3つ。

 

小学校1~3年生(フォウンデーションフェイズ)

 

小学校4~6年生(忘れた・・・)

 

小学校7~セカンダリー2年生(日本でいうと中学校の括り。シニアフェイズ)

 

この3つの括りの中で、今日は4~6年生用の理科のワークショップがあるよ~ みたいな感じです。

 

これに僕もかり出されたというわけです。ちなみに僕が行ってきたのは、小学校4~6年生用の算数と、小学校7~セカンダリー2年生用の算数・数学のワークショップ。

 

ワークショップはボランティアなので別に行く必要性はない(本来、教員のためにやっているモノですからね)のですが、完全マンパワーなので行ってきました(というより行かざるを得ませんでした・・)

 

 

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大規模セカンダリー(中高)。学校全体で軽く1000人を超えます。

 

学校自体はとてもきれいなところで、テニスコートやきちんと整備された駐車場もありました。

 

 

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その中のいち会議室? を借りて、ワークショップが行われました。

  

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会場を外から撮影

 

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会場の様子

 

とても設備が整っている会議室で、プロジェクタースクリーンも常設されているようでした。

 

机の感じも大学の講義室のようですね。

 

ちなみにこの学校は、私の地区の公立セカンダリー(中高)の中で一番成績優秀な学校で、私の地域からもわざわざこの学校に通う子もいます。

 

(Matricと呼ばれる、高校3年生終わりの大学進級テストで、多くの子どもが卒業資格を得ることが出来ています。成績が悪いとこのMatricの資格を得ることが出来ません。Matric=高卒の資格だと思ってくだされば大丈夫です)

 

 

前にいる2人がサーキット(教育委員会?)から派遣されてきた講師の方です。

 

とてもやる気を感じさせる方達でした。

 

 

の流れとしては、

 

左からこのサーキット(地区)の生徒総数、算数において去年進級できる点数を取った生徒の数、最高成績(Level7)を取った生徒の数、パス率

 

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各学年のパス率と、Level7(点数80%以上)を取った生徒の数

 

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生徒のパス率(留年しないで進級した率)

 

見にくいと思うので説明させてもらうと、

 

南アの算数の問題点として、

 

80%以上(Aランク)を取った子が全体の4%未満

・Grade8と9における算数のパス率(40%以上)が低すぎる。Grade8⇒27% Grade9⇒30%

・これらの問題は小学校時点での学力の低さから来ていると考えられる

 

とのことでした。

 

また来年度(2020年度)目標として、

 

算数のパス率(40%以上を取る子供)をGrade8は27%⇒65%Grade9は30%⇒65%に上げる こととされていました。

 

なぜ65%が目標かというと、国として65%以上ならば、教育委員会が評価される際に目標達成と評価されるからだそうです。

 

それを達成するために具体的な戦略は・・

 

なし

 

いや、ズルしない限り達成できないでしょ・・

 

講師の方々は、生徒のやる気を出させて、先生たちもやる気を出してクリアを目指して欲しいとおっしゃっていました(笑)

 

ちなみに成績が悪い学校は、教育委員会からの監査人が度々訪れるよ♪ との脅しつきでした。

 

毎回ワークショップではこんなことをやって時間を無駄にしてるんだろうな~・・

 

 

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これはトピック(各テスト等)ごとに生徒の点数をパーセンテージで表してね♪ というもの。

 

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これは4タームで、評価を行うテストが何回あるかを示したもの。

 

大体1単元に2~3回、算数はテストを行い子どもを評価します。

 

日本では中間と期末、小学校のテストではそれ以外の観点からの評価が付きますが、南アではテストのみで評価を行います(しかし家に持ち帰ってやってよいテストもあるので、これが平常点として評価に加えられています。)

 

 

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これはどう点数換算を行うかというモノ。

 

例えばテスト用紙上では50点満点のテストが、政府の作った成績評価システムに打ち込むときには40点満点で評価してくださいということがよくあります。

 

30点/50点満点 ⇒ 24点/40点満点 となりますよね。

 

こういった計算が出来ない先生のために、どうやって計算するのかを教えていました(算数の先生は多くの方が出来ますが、他の科目の先生になると、得点換算出来ないさ先生もいらっしゃいます。)

 

 

こんな感じのことをやっていました。

 

これが朝8時半から昼の1時まで、約4時間半。途中30分休憩を挟むので、実質4時間ですね。

 

 

~~今週の一考~~

 

何のため、誰のためのワークショップ?

 

 

今回はこれを除いてもう一つワークショップに参加したのですが、いろいろな気づきもありました。

 

 

~良かった点~

 

・講師の方々のやる気があったこと

・4時間半の間に、きちんと休憩が間にあったこと

・若い先生の中には、PCをある程度扱える先生が居ることを知れたこと

・地区全体の情報を知れたこと

 

~悪かった点~

 

・ワークショップに参加している先生達のやる気の低さ

・講義自体の質の低さ(何の目的でやっているのか、誰のために役立っているかがわからない)

・講師の方の一方的なおしゃべりが中心であるにもかかわらず、役立つ内容が少なかったこと

 

 

こんな感じです。

 

 

「ワークショップを開くのであればきちんとした目的と、最後に参加者は何を得て帰ることができるのか」をもっと明確にしてほしかったなと思います。

 

 

ただ集まって、スライドを見て、講義を聞いて、現実不可能な目標を言われて終わりでは、参加する意味があまりありません・・

 

ワークショップをやる方々は、それに特化した仕事をしているのだから、もう少しクオリティーをあげて欲しいなとも思いました

 

もちろん現実的には難しい所もあると思いますし、文句を言うのは簡単なので、

 

個人的にこういったことをやる時に、「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかを、「誰に」から重点を置いてやっていきたいなと思いました^^

 

 

次からは開催地まで時間もかかるので参加したくないですが、今回のワークショップは南アについてまた知れる良い経験でした♪♪